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Channel: オカルト評論家 山口敏太郎のUMA図鑑
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【230】宇宙人か新たな人類か?神出鬼没の人型UMA「レイク」

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 近年目撃例の多い未確認生物に「人間に似ているが体に全く毛が生えておらず、細い体にランランと光る目をしている」という特徴を持つ一風変わったUMAが存在している。「モルガン・ビースト」や「ニューメキシコのスキンウォーカー」などがその最たるものだ。

 目撃証言が出始めた当初は、見た目が似ていることからグレイ型エイリアンと同一視されていたが、グレイとは違う点も存在すること、あまりに類似の生物の目撃証言が多いことなどから、海外では新たな未確認生物とみなされ「The RAKE(ザ・レイク)」と呼ばれているようだ。

 この未確認生物の恐ろしいところは、比較的人家のそばに現れるらしいことだ。モルガン・ビーストしかり、多くのレイクが監視カメラなどにその姿を捉えられている。場所も人家の屋根の上や時には地下室など、撮影者と非常に近い場所にいたこともあれば、地下を流れる下水道の中にいたところを撮影されたりもしている。

 レイクの正体に関しては諸説あり、一つは前述のスキン・ウォーカーではないかとする説だ。スキン・ウォーカーはネーティブアメリカンの伝説に登場し、人間をはじめさまざまな生物に変身することができるが、人間を襲う怪物だとされている。

 当然ながら人間が扮しているイタズラではないかとする説も存在している。伝統的なアメリカの学生のイタズラで全裸になって飛び出して脅かす悪ふざけがあり、扮する時のテクニックでコンタクトレンズを目にはめてライトの光を反射するようにするものがあるという。そのため、写真を撮影すると目のギラついた不気味な姿に見えてしまうというのだ。

 日本人としては、レイクというネーミングが某金融機関を思い出してしまうが、神出鬼没の人型UMA、レイクはもしかするといずれ行動範囲を広げて日本にも上陸するのかもしれない。

【関連動画】THE RAKE CREATURE REAL VIDEO


【231】磐梯山にすんでいた凶暴な怪物「会津の怪獣」

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「奥州会津怪獣之絵図」に書かれた怪獣

 日本の妖怪の中には、いつどこに出現したのか、大きさはどれくらいだったか、などの詳細な記録が残っているものが存在している。

 天明2(1782)年7月22日、会津磐梯山の山中で奇妙な生物が仕留められた。

 体長約4尺8寸(約1・44メートル)、全身が毛に覆われていて、1丈7尺(約5メートル)もの長い尾を引きずっていたという。大きな目に耳まで裂けた口からは大きな牙ものぞいていた。また、鼻は鳥のくちばしのように長く、短い手足には水かきもあったという。

 会津を始めとした東北地方一帯では、前年から子供たちが行方不明になる事件が続いており、諸藩には事態を調べるよう通達が出ていた。そして調査の結果、磐梯山にすんでいた怪物が子供を捕らえては食っていることが判明したのである。

 怪物の捕り物には南部藩など、広い地域から多くの人が参加し、磐梯山を取り囲んだが、怪物に向けて鉄砲を撃っても、皮が分厚いのか跳ね返されてしまったという。この時、南部藩で浪人していた松前三平という鉄砲の名手が名乗り出て、大筒を用いて怪物を退治したのだという。

 この怪物討伐の顛末は「奥州会津怪獣之絵図」という瓦版で広く知られるようになり、手柄を立てた松前三平は御馬廻(おうままわり=平時は大名の護衛。合戦時は大将の馬の周りに付き添い、護衛などを務める職)に取り立てられたという。

 さて、この怪物の正体は何だったのだろうか。姿こそ恐ろしいが、発見された場所や日時、姿などが克明に記録されているため、あながち当時の人が何らかの生物を見間違えただけとも考えにくい。では、未知の怪物が本当に出現したのだろうか?

 この怪物騒動があった天明2年の記録を調べてみると、当時重要な事件が起きていたことが分かる。江戸四大飢饉の一つで東北地方に大きな被害をもたらした「天明の大飢饉」だ。天明2年から8年と長期間にわたって、火山噴火や気候変動の影響で大凶作となり、特に陸奥地方で大勢の死者が出る被害が出た。

 古来、人々は天災や何かしらの大きな災害を妖怪に見立ててきた。この怪物も多く子供を食い殺していたことなどから、弱い子供から亡くなっていく飢饉を強い妖怪に見立てたものなのかもしれない。

 また、別の複雑な歴史関係が生んだ妖怪ではないか、と筆者はにらんでもいる。この瓦版は天明2年に起きたとされることを記録しているが、実際に発行された年代は正確には分かっていない。なので、この瓦版は幕末や明治期に作られたものであり、当時、会津と仲の悪かった長州や薩摩を強大な妖怪として描いたのではないだろうか。

 他にも、人肉の味を覚えた熊の姿を恐怖心から怪獣のように想像し誇張したのではないかとする説もある。

 さらに普通の妖怪と一線を画す造形のこの怪物には、悪魔のイメージが投影されているように思われる。悪魔のデザインは日本にも室町時代には伝わって来ていたため、文献に触れることの多い僧侶や武士階級は知っていたが、町人や農民は知り得なかった。そのため、誇張の入った怪物も実際に存在するものとしてリアルに感じ取ってしまったのではないだろうか。

 この「会津の怪獣」は昭和の日本にも起きた怪獣ブームの萌芽だったと考えることもできる。妖怪しかり、怪獣しかり、日本人はこういった謎の生物が昔から大好きなのだ。

【232】嵐の夜に屋敷へ降ってきた「異獣」

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異獣

 前回、未確認生物とでもいうべき奇妙な姿をし、なおかつ、その姿や大きさなどの記録が克明に記録された「会津の怪獣」について紹介した。

 この怪獣のように現実にいるとは到底思えない姿にも関わらず、克明な記録が残されている生物は他にも存在している。

 文政6(1823)年、築地鉄砲洲の細川家屋敷に「空から落ちてきた」とされている「異獣」がこちらの図画。見ての通り、ギョロリとした大きな一つ目と長い角のような部分が特徴的だ。

 この怪物はそれほど大きくなく「猫よりは小さくイタチよりは大きい」と文献には書かれている。また、全身はビロードのような黒い毛皮で覆われており、長い尻尾で前足は黒く、後足は白かったという。口の中には細かな歯が生え揃っており、耳は犬に似ていたそうだ。

 何より衝撃的なのはその顔だろう。顔には「サイまたは牛に似た目」が一つだけ存在しており、その上に「鳥のくちばしのような、体より長い鼻」があったというのだ。そう、この怪物は一つ目一本角の妖怪ではなく、他の生物には見られない目と鼻を備えていた生物だったのだ。

 この怪物は同年8月17日、風雨の夜に空から屋敷に落ちてきて、しばらくして亡くなってしまったという。背中に9センチほどの傷があり、これがもととなったと考えられている。また、生物からは異様な臭気が漂っていたという。ちなみに、細川家屋敷ではこの生物について「犬の子」として、しばらく存在を伏せていたらしいことも併記されている。

 果たして、この生物の正体は何なのか。山の中で見つかった場合であれば、既知の生物の見間違いや誤認であった可能性もあるのだが、今回は人家の立ち並ぶ江戸で発見されている。書籍の中には風雨の際に落ちてきたため、妖怪の雷獣の一種ではないかとする説もあるようだが、ここまで詳細に記録されているのは珍しい。

 ありそうな解釈としては、嵐で飛ばされたイタチないしはハクビシンなどの生物が、落下の際に傷を負い無惨な姿になったものを怪物と誤認した可能性だ。長い枝や建具などが落下の際に頭部を貫通し、あまりに普段とはかけ離れたむごたらしい姿になっていたので、怪物が落ちてきたように勘違いしたというものだ。だが、詳しく調べれば普通の生物と分かった可能性が高いので、誤認したままというのも考えにくい。

 そこで考えられるのが、何らかの事件などを怪物として表した事例だ。歴史をひもといていくと、この怪物が現れた2年後の文政8(1825)年にフェートン号事件などの海外籍の船との交流を問題視し、より厳しく取り締まるようにした異国船打払令が発令されている。

 今回の怪物が屋敷に降ってきた細川家の宗家は九州熊本藩の領主であったため、天草諸島など広く海岸警備や救助を担当し、異国船と出会うことも多かったと思われる。

 嵐の日に天から降ってきた怪物は、ある意味異国船や異国に対する恐怖を意味しているのかもしれない。

【233】テムズ川を泳ぐ謎の巨大生物「テッシー」

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撮影されたテッシー

 11月中旬ごろから、東京都内の隅田川で奇妙な生物が目撃され、動画にも収められて話題になっている。魚よりは大きくウロコのない滑らかな肌をもち、イルカのように上下に跳ねるような泳ぎ方を見せている。しかし、背中にはイルカにあるはずの背ビレが存在していない。

 果たしてこの生物は何なのか、もしかして未確認生物なのではと話題になったが、生物学者の見解によれば「スナメリ」という小型のイルカではないかと考えられている。

 スナメリはネズミイルカ科に属し、イルカの仲間の中では小型のものとなる。背中に背ビレがなく、丸い頭部が特徴的で日本近海にも生息している。今回、姿が確認されたのは河口から10キロほど上流に入ったところ。学者の見解によれば、隅田川の水質が改善されたこともあって、エサを追って上流に迷い込んでしまったのではないかという。最近では目撃証言も減っているため、すでに海に帰っているのではないかとする意見も聞かれている。

 今回の日本のケースとよく似ているが、より未確認生物の可能性も考えられるケースが昨年、英国で報告されていた。しかも場所はロンドンの中心部を流れるテムズ川なのだ。

 問題の生物が目撃されたのは2016年3月のこと。場所はテムズ川が大きくS字状に屈曲する場所に存在する娯楽施設「ザ・O2(オーツー)アリーナ」の前で、目撃者はその日テムズ川沿いを走るロープウエー「エミレーツ・エア・ライン」に乗車中だった。そして、車窓の下を流れるテムズ川の真ん中に奇妙な生物の背中らしきものを発見、手にしていたスマートフォンでの撮影に成功したのだという。

 動画では川を泳ぐ巨大な黒い影と、ごつごつした2つの黒いコブが波を蹴立てて動いていく様子が分かる。そしてやがて濁った水の中に潜っていって姿を消してしまうのだ。このコブについては背中であるという意見や、その少し前に小さな頭部があるのが見えるという意見も出ている。

 目撃者は、自分が目撃したものの正体を知るべく、すかさずユーチューブに投稿。世界中で話題になった。そして、4月に別の人物が再び同様の生物の姿を撮影することに成功したのである。前回撮影されたザ・O2アリーナの対岸から撮られたと思われるこの動画には、大きく蛇行しながら撮影者の方に近づいてくる生物らしきものの姿が映っている。こちらもかなり大きなサイズであり、撮影者の方に近づくにつれ、波間から黒いコブないしは頭や背中の一部らしきものが判明するのだ。残念ながら、この生物もその後すぐに水に潜って姿を消してしまった。

 そして、6月にはロンドンに旅行に来ていた人物が、水中に姿を現した巨大な生物らしき黒い影を写真に収めることに成功している。

 この生物の正体については諸説あり、いずれの動画や写真についても合成を疑う意見が少なからずあった。しかし、どの撮影者も合成はしていないし、そういった技術もないと証言している。また、撮影者らは「大きなカメか、海から迷い込んだサメやイルカではないか」とも語っていた。

 確かに、映像を見ると大きさがかなり違うものの、隅田川のケースと似ているようにも思われる。しかし、テムズ川の水深はあまり深くなく、過去には謝ってテムズ川に入り込んでしまったクジラの救出に失敗するというケースも存在している。

 そこで、最近はあまり出現したという話を聞かなくなった「ネッシー」がテムズ川に引っ越したのだ、テムズ川なので「テッシー」だとする意見が出てきたりもしている。

 もちろんテッシーは冗談なのだが、これほど正体不明の巨大生物が目撃されるということは、テムズ川にネッシーに次ぐ新たな未確認生物が誕生してしまったということになるかもしれない?

【関連動画】Mysterious Giant Creature/Object In The Thames

【関連動画】NESSIE IN THE THAMES

【234】未知の超巨大生物か!?海中に響き渡る巨大な怪音「Bloop」

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知の超巨大生物!?プループ「Bloop」(ユーチューブから)

「シーサーペント」や南極のゴジラ「ニンゲン」など、海には巨大な未確認生物がすんでいるのではないかと昔から言われている。グーグル・アースにはニンゲンではないかとされる謎の生物の姿が写っているという話もあるし、中には南アフリカの謎の海洋生物「トランコ」の死体ではないかとされるものが確認されたケースなども存在している。

 このように未確認生物の場合は、写真や正体不明の死体等が確認されている(しかし、生きているかどうかは不明)といったケースが多い。

 今回紹介するのは「鳴き声」のみが把握されている少し変わった未確認生物である。その名は「Bloop(ブループ)」。海中でキャッチされた音から名付けられたものである。

 1997年、米軍海洋気象台の音響監視システムSOSUSが奇妙な音を感知した。南米チリ西方1750キロの沖合、水深は4000メートルもある深海から響いてきたその音は、不気味な低いうなり声に加えて生物が息継ぎをする際に発せられるような音が含まれていた。

 この音はユーチューブなどで聞くことができるが、実際の音は非常に大きなものであるという。事実、同様の音は500キロ離れた別の位置からも観測されており、解析すると人間の聴覚では知覚できない超低周波も含まれていることが分かった。

 もしかすると潜水艦や水中で爆弾が爆発したなどの可能性もあったため、軍はすぐさま正体の解明に動いた。しかし、結局正体はつかめないままで終わっている。

 海底火山や地震の時に起こる地鳴りではないかとする説も出たが、最終的には一致しないことが判明した。後に米軍海洋気象台は、氷山が崩れる際に発生した音であるとする声明を出したが、結論は出ていない。一番似ているのが、海洋生物の立てる音なのである。

 もしこれが実際に何らかの生物の鳴き声であった場合、クジラをも超える声量を持つ、非常に大きな生物のものになるという仮説が出てきている。ブループという音はこれまでにも何度か捉えられているのだが、現存する地球最大の生物シロナガスクジラの発する音よりも大きく、強いものだというのだ。シロナガスクジラはまれに30メートルを超える巨体に成長するが、音からブループの大きさを推定するとそのサイズは約100メートル。シロナガスクジラより3倍以上もあることになる。

 もちろん、そのような超巨大生物が生息していることを証明する証拠はなにもないが、地球の7割を占め、いまだに人の手が及んでいない場所もある深海には、もしかすると我々の常識を超えた生物がすんでいるのかもしれない。

【関連動画】The Bloop: A Mysterious Sound from the Deep Ocean | NOAA SOSUS

【235】かつて日本を震撼させた和風サンダーバード「大鵬」

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大鵬ではないかと報じた「安都満新聞」

 中国の伝説に、空をおおうほどの比類なき大きさを誇る巨大な鳥が登場する。その名を「鵬」、ないしは「大鵬」というもので「西遊記」や「封神演義」などでも描写されている。なお、西遊記では一飛びで9万里を飛ぶほどの飛行能力を有しているとされる。

 この大鵬は北の海にすむ「鯤(こん)」と呼ばれる巨大魚がさらに年を経て姿を変えたものとされており、蛇や鯉が竜になるのと同じように考えられていたようだ。

 また、竜が嵐や雨、大水の神格化とされているように、大鵬も大陸の季節風であるモンスーンを神格化した存在ではないかとされている。多くの古典作品に登場していたこともあり、日本でもなじみ深い存在であったようで、力士のしこ名である「大鵬」もこの妖怪にちなんでいる。

 そんな大鵬が実際に仕留められた!?という事件が明治時代に報告されていた。

 明治12年のこと、愛知県碧海郡堤村(現在の安城市三河安城)で山の木々を揺らすほど〝ごうごう〟と大きな鳴き声を上げる生物が出現。人々は恐れていたが、猪取武平なる腕利きの猟師が仕留めてやろうと10日間山に張り込んだ。すると、2羽の恐ろしく巨大な鳥が現れたため、彼はすかさず鳥に向かって猟銃を発砲した。

 しかし、鳥が当初は平然としていたため立て続けに5、6発撃ち込んだところ、ようやく2羽の鳥は逃げ出した。1羽は山を越えて遠くへ飛び去っていってしまったが、もう1羽は山裾に落ちていった。

 この鳥を捕まえ、大きさを測ってみたところ、全長8尺(約2・4メートル)、翼は片方のみでも9尺5寸(約2・9メートル)と相当な大きさがあり、「伝説の大鵬ではないか」と「安都満新聞」が報じている。

 さて、この鳥の正体は何だったのだろうか。この「UMA図鑑」では過去に北米大陸を中心に目撃されている巨大鳥「サンダーバード」やニューギニアの「ローペン」等の翼竜に似た生物について紹介している。これら2つのUMAはそれぞれ絶滅した古代生物とみられているが、このような生物が当時の日本にはまだ生息していたのだろうか。

 一方で「倍数体」の鳥だったのではないかとする説も存在している。倍数体は卵に圧力や熱など刺激が加わることで引き起こされる一種の奇形で魚や爬虫類に多く、鳥類で発生する確率は低いのだが、もしかするとこの倍数体だった可能性もないとはいえない。

 現実的な見方をすると、10日間も山にこもっていたので、猟師が疲労から幻覚を見た可能性も考えられなくはない。しかし、その後で多くの人が仕留めた大鵬を目の当たりにし、正確な大きさを測っているので一概に幻覚であったと結論付けることもできない。

 果たして、この鳥の正体は何だったのだろうか。剥製や標本が残っていなかったのが残念なところだ。

【236】「プレデター」は実在した!?米国で目撃証言が多発する透明人型生物

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「プレデター」のような透明人型生物は実在する?

 俳優として活躍する的場浩司は霊感が強いのか、一風変わった霊体験が多いことで有名だ。日本テレビ系「ダウンタウンDX」で告白し、後に東スポの紙面を飾るに至った「ゴム男」はその代表格だろう。

 的場が目撃したものの中には「プレデター」もいるという。もちろん、プレデターは映画の中の存在。戦闘民族の異星人で“光学迷彩”で姿を消して対象に近づくことができるなど優れた技術を持っている設定だった。この時のプレデターをよく見ると周囲から透明なプレデターの輪郭が浮き上がっている…という描写が映画内でなされていた。

 的場はかつて自分が見た幽霊が映画に出たプレデターのように、輪郭が浮き上がった透明なものだったため「プレデターだよ!」と番組で力説していた。

 そんな的場が見たものと同じような、光学迷彩中のプレデターを思わせる「透明の人型生物」の目撃例が米国で多数報告されていたのである。

 2000年秋、ある一家がペンシルベニア州の別荘へ帰る途中、森の茂みから何者かが出てきたのを目撃した。それは人間の形をしていたものの、透明で向こうが完全に透けて見えるという異様な姿をしていたのである。輪郭のみ、光の屈折で奇妙にゆがんでいたため人型のシルエットが見てとれた。

 そして、この透明なものは片手を前に出しながら彼らの方に近づいてきた。危害を加えられるのかと恐怖に陥った家族は、慌ててその場から逃げ出したという。

 初めて見る生物だったため、この家族は同様の経験をしたことがある人はいないか、ネットで呼びかけた。すると、米国各地から「自分も同じような体験をした」という証言が寄せられたのである。

 例えば、ワシントン州の男性は「自宅の裏庭に人型の何かが出るのだが、まったくの透明なため、監視カメラに姿が映らない。しかし、草木が揺れている様子などが捉えられているため『透明で実体のある何か』が存在しているとしか考えられない」と述べている。

 これらの透明な人型未確認生物の正体は何なのであろうか。米国では新たな未確認生物が存在したのではないかとする説が出てきているが、私、山口敏太郎は(幽霊である可能性を除き)正体は実際の人間だったのではないかと考えている。

 現代は技術の進歩により、光学迷彩の一種として、姿を隠すことができるマントが開発されている。荒唐無稽にも思えるかもしれないが、米国では軍事用の装備品の一種として真面目に研究がなされている。

 米国で目撃証言が多発しているのは、これらの技術開発を行っているテストの現場に居合わせてしまった可能性があるのではないだろうか。

【関連動画】光学迷彩服 Optical camouflage clothes [THE PREDATOR]

【関連動画】透明マント、ついに現実に! 風景に溶け込む「光学迷彩」が実用段階へ
https://www.youtube.com/watch?v=EOJfe5U52AE

【237】実在した!?タイ・メコン川の竜神「ナーガ」

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メコン川の竜神・ナーガ

 いよいよ今週の土曜日、12月23日にテレビ朝日系列で「ビートたけしの超常現象(秘)Xファイル」が放送される。年末恒例のオカルト特番を楽しみにしている方もいるのではないだろうか。

 今回の「超常現象(秘)Xファイル」のUMA特集では、タイでドラゴンを捕らえるプロジェクトが行われ、放送される運びとなっている。タイやインド、ミャンマーなどの地域で信じられているドラゴンは「ナーガ」という大蛇の姿をした幻獣だ。

 仏教やヒンズー教で登場するもので、時には人に害をなす存在として恐れられ、また時には恵みをもたらす存在として尊ばれてもおり、実在していると信じる人も少なくない。

 人々が信じる根拠のひとつにメコン川で確認される「ナーガの火球」というものがある。毎年10月の半ばから後半にかけて、メコン川の中心部から卵大の大きさの火の玉が水中から飛び出し、空へと上っていく。これがナーガの吐く炎の吐息のようだということで、この名で呼ばれているのだそうだ。川底のメタンガスが噴出して発火することで起きると考えられているのだが、この現象が起きる期間は1年でも短い期間と限られており、また100年以上にわたって確認されているため、いまだに不思議な現象だと考えられている。

 ナーガは普通のヘビと違い、ツノがあったり、首が2つあるなどの特徴を備えた非常に巨大なヘビの怪物とされている。

 私、山口敏太郎はナーガの正体について、火山による地熱や川のメタンなどによって卵に熱や圧力が加わり、倍数体となって巨大化したヘビではないかと想定している。ツノや首が2つあるなどの特徴も、奇形によるものだと考えれば納得がいく。また、ツノに関しては頭に遺物が付着した場合に関してもそう見える時があるだろう。

 さて、「超常現象(秘)Xファイル」ではナーガを呼ぶことができるとされる霊能者が出演し、儀式を行って呼び出した様子が記録された。詳細は番組の放送で確認していただくとして、実際に巨大な生物の姿が出現した様子が捉えられていた。

 日本でも竜を使うという呪術師がおり、徳島に伝わっている伝説によると、ある池に眷属(けんぞく=従者、家来)として飼っている竜を隠しておいて、必要に応じて召喚していたという。ドラゴンマスターといえば西洋の伝説やRPGの印象があるが、日本やアジアにも類似の伝説があるのだ。


【238】野犬の群れに交じって生活する!?南アフリカの「ドッグボーイ」

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南アフリカの「ドッグボーイ」

 2017年12月23日、年末恒例のオカルト特番「ビートたけしの超常現象(秘)Xファイル」がオンエアされた。番組では最新のUMA動画やUFO動画も流され、中には山口敏太郎が監修を行っているウェブニュースサイト「アトラス」で紹介した動画もあった。そのうちの一つ、間違いなく合成ではなかったケースが南アフリカで撮影された犬とともに行動する「ドッグボーイ」の映像である。

 この動画は南アフリカの北ケープ州アップトンで撮影されてユーチューブに上げられたもので、長さ約3分の映像には四本足で這って歩く灰色の人間のような生物が映っていたのだ。

 野犬の群れにも見えるのだが、その中にひと回り大きく骨格も違う生物が交じっている。一見、動物のようにも見えるが、後足が長く前傾姿勢のようになっているのが特徴的だ。また、周囲にいる野犬と比べると、ひょこひょこと跳ねるように動いているのも分かる。

 撮影者は現地を車で運転している時にこの生物を見かけ、驚いて撮影を行ったという。大きな野犬か迷い込んだ野性動物かと思ったそうなのだが、姿や骨格が普通の動物とかなり違っていたので、正体を見極めるために追いかけたのだそうだ。動画では問題の生物を車で追いかけながらカメラを回していた様子が確認できる。

 果たして、この生物は何だったのか。動画を見た人からは米国に出没するとされる未確認生物の「ドッグマン」や「ブルードッグ」ではないかとする説が出ていたが、実はこの動画に捉えられた人物は地元では有名なある人物だったことが後に判明している。この人物は犬とコミュニケーションを取ることができ、犬のまねをするのもうまい現地の少年だったのだ。

 ネーチャーボーイという英単語がある。野生児とか自然児と日本語では翻訳されるが、まれに人間の子供が動物の群れに交じって野生の中で生き抜くことがある。有名な例ではインドの野生児アマラとカマラの例があるが、今となってはオオカミに育てられたものではないと否定されている。

 日本の例になると某所に住んでいた姉妹がターザン姉妹として紹介されていた。しかし、彼女たちは野生児ではなく単に知的ハンディキャップのあった姉妹であったようだ。現在では純然たる野生動物に子供が育てられて野生児になるという概念はおおむね否定されている。しかしながら、ネグレクトや育児放棄により親の庇護を受けなくなった子供が動物に心を開き、一緒に活動する例はあるらしい。ニワトリに心を開き、一緒に暮らしていたチキンボーイや今回動画がアップされたドッグボーイはその顕著な例であろう。

 知的障害のある子供たちはその改善も含めて動物に心を開くことが多い。ある意味アニマルセラピーなども子供たちが動物に心を開くきっかけになっているとも言える。知的ハンディキャップやメンタル面で問題がある子供もイルカや犬猫に心を開くことがあるのだ。それが極端になった場合、ネーチャーボーイと誤解されるような行動を取ることもある。

 日本各地に残されていた山男や獣人伝説も、ひょっとしたら人間社会を嫌がり山の動物だけに心を開いた少年少女の成れの果てだったのかもしれない。

【関連動画】QUE DEMONIOS ES ESTO

【239】出会うと幸せになれる?不思議な生物「豊年魚」

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奇怪な生物「豊年魚」イメージ図

「鶴は千年、亀は万年」は長寿を祝う昔ながらの定型句である。そこから鶴や亀は縁起の良い生き物だと考えられてきた。

 では〝目の当たりにすると幸運になる〟という生物は存在するのだろうか。その答えとなりうるものが「豊年魚」だ。

 昔からこの〝魚〟が現れると、その年は豊漁になったり、翌年からも豊漁や豊作が続いたので、瑞獣として広く知られていた魚だそうだが…豊年魚はかなり魚からは、かけ離れた姿をしている。

 背筋が黒くてコケが生じており、目は鏡(眼光が鋭いということだろうか)、形はイタチ、亀のような足を備えている…そう、ヒレがない代わりに4本の手足があるのである!

 さらに全身にはヘビのようなウロコがあり、腹側は蛇腹状。イタチのように長いしっぽの先は魚のようになっており、尾びれが存在している。クワッと開いた口からは赤く長い舌がのぞいている。豊年魚のことを記した瓦版や文献などを見ると、こんな怪生物が生き生きと描かれているのだ。

 なお、大きさは約2・3メートル、重さは70キロ程度とされているので、かなり大きな生物であることが分かる。

 豊年魚は江戸〜明治時代にかけてたびたび目撃されていたようだ。このことから、おそらく現在では種として確立している何らかの生物を誤認し、特徴が大げさに伝えられた結果、奇怪な生物・豊年魚の伝説が生まれたのではないかと考えられているが、それにしても異質な姿であるので、もしかすると、昔の日本にはこのような姿の怪生物が本当に存在していたのかもしれない。

【240】伝説上の存在「龍」は実在する!?

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筆者が過去に撮影した龍雲

 我々、日本人に最も身近な怪物といえば「龍」ではないだろうか。

 これは筆者が過去に撮影した龍雲の写真だが、雲の形や気象現象に龍をなぞらえ「龍神」として崇拝してきた。あくまでこれは民族学的な解釈であり、観念的なものであって、生物学的な話ではない。

 では、生物学に立脚したUMAとしての龍は存在するのだろうか。近代においても「龍を見た」と証言する人が大勢いる。

 2012年春、中国版ツイッターである微博(ウェイボー)にそれらしき写真がアップされた。撮影者によれば、場所は雲南省中部に位置する玉渓市で、日中の空に奇妙な物体が浮かんでいたのを目撃したのだという。

 よく見ると、その物体は全体が黒く細長く、また手足があるようにも見えたという。その物体は体をくねらせながら約40秒間その場に停滞していたが、やがて大きく身をよじると雲の間に姿を消したという。

 この年、雲南省を中心に干ばつに襲われていた地域が多かったため、ネットでは「恵みの雨をもたらす龍神だ」と話題になった。

 なお、この龍神?の写真は3枚しかなく、CG等で作成されたフェイクを疑う声も少なからず出てきている。

 このケースは物理現象として目撃されているが、飛行生物としての龍は存在するのだろうか。

 また、日本でも龍を目撃したと言っている人物が存在する。

 まったく農薬や化学肥料を使っていない「奇跡のリンゴ」を開発したことで知られる木村秋則氏は、いくつか不思議な体験をしている。

 自転車で学校まで通学していた学生時代のある日の夕方、あまり早く帰ると農作業の手伝いをやらされるので、なるべくゆっくり自転車をこいでいた。すると、前方を歩いているおじさんが足を上げたまま動かなくなった。

(ええっ、時間が止まったのか)

 木村さんがびっくりして見ていると、突然、巨大なワニのような生物が現れた。

(ワッ、ワニ?…)

 しかし、よく見てみると、ヒゲがありその生物が龍であることに気付いたという。龍はパクパクと口を動かして、何かしゃべりかけているように見えた。そのうち、龍は畑の脇に生えている2本の木に登ってしまった。細い方の木に龍は登っているが、木は揺れもしない。龍神は天に向かって、すーっと上昇していった。アニメなどで描かれているようなクネクネとした飛び方ではなく、一直線に天まで昇っていったという。

 この目撃談を検証してみると、とてもでないが、同じ次元の生物とは思えない。いや、同じ時間軸の生物とも思えない。もし、可能性があるとしたら、異次元の生物という可能性が残されているのかもしれない。そうなると、次元のゆがみや時間が止まった瞬間に龍が姿を現すというのも納得がいく。

 この次元の生物以外も未確認生物の範ちゅうに入れるとすれば、その可能性は今まで幻獣とされてきた生物にも及ぶこととなる。必ずしも、未確認生物は同じ次元、時間軸に存在するとは限らないのだ。

【関連動画】Dragon Caught on Tape in China

【241】ニューネッシー騒動で再評価された死体「瀬戸内海の首長竜」

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「ニューネッシー」…この名前を記憶されている読者も多いことであろう。1977年、日本のトロール漁船、瑞洋丸がニュージーランド沖で海底から謎の生物の死体を網で引き上げた。誰も見たことのない姿をしていたため、クレーンでつり上げて全身を確認してみることになった。この時に撮影されたのが、有名な「小さな頭に大きなヒレを備えた」生物の腐乱死体の写真であった。

 正しく太古に生息していたプレシオサウルスのものとしか思えないフォルムを持つこの生物の死体は、70年代のネッシーブームも手伝ってニューネッシーと呼ばれ、これぞネッシー生息の証拠と言われたりもした。

 このUMA界の一大発見は多くの人々の興味、関心を呼び、当時の新聞やテレビはニューネッシーの特集を何度も組んで正体に迫ろうとした。そして、類似のUMAの事例が紹介されたりもした。

 今回紹介するUMAはニューネッシーの事件で再び注目を集めた、瀬戸内海の島で発見された奇妙な生物の死体だ。

 ニューネッシー騒動からさかのぼること2年の75年5月12日、愛媛県八幡浜市の漁業従事者の宮田さんは同市沖合い15キロに存在する無人島、地大島(じのおおしま)の東南海岸にこれまで見たこともないような巨大な生物の腐乱死体が漂着しているのを発見した。ちなみに4月ごろには何かがあることに気がついていたが、近寄るまでは流木程度に考えていたという。

 死体は頭から尾の先まで約7メートル、頭は下顎が失われており約30センチ程度、カメやヘビに似ていた。首の長さは約1・2メートル、胴体は約4・5メートルで、先端にはオットセイに似た長さ約1メートルの尻尾がついていた。

 また、胴体の前後に長さ約1メートルのヒレがあり、ニューネッシー騒動後の新聞には「愛媛の海にもいた!? 二年前、そっくりの死体」「ニューネッシーにそっくり」と書かれていた。骨は全て白っぽい軟骨で分厚い脂肪の層があり、残っていた皮膚には黒い毛が一面に生えていたという。

 宮田さんは松山市の道後動物園に問い合わせたが、「アザラシかアシカの一種では」という要領を得ない回答しか得られなかった。そこで頭部のみ切り取って保存していたが、半年後には半分程に縮んでしまったため、捨ててしまったという。

 怪物を取材し、写真を撮影した読売新聞八幡浜通信部の村上記者は記事の中で、大きさに驚いたことや怪物の頭部を切り離すのに難儀したことを思い返しながら語っていた。

 果たして、この生物の正体は何なのか。山口敏太郎は古代の絶滅した巨大なカメであるアーケロンを挙げる。

 ちなみに宇和海には他にも怪獣の目撃例があり、死体漂着から約10年前に別の漁師が島のすぐ沖で海面に長い首をつき出した怪物を目撃している。

 日本でも瀬戸内海のような比較的人間に近い所に正体不明の怪物が生息していたというのは、非常に興味深い話といえるのではないだろうか。

<関連動画>【UMA】 日本で起きた「ニューネッシー事件」の真相

【242】「Black Eyed Kids」は進化した人類なのか?

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<写真左>海外で近年目撃証言が多発する「黒い目の子供」。<写真右>リーウッズの森で目撃された「白目のない真っ黒な目」の家族

 様々な未確認生物を紹介してきたこのUMA図鑑だが、今回は少し変わった怪人型UMAを紹介したい。海外で近年目撃証言が多発している「BEK」、Black Eyed Kids(ブラック・アイド・キッズ)こと「黒い目の子供たち」だ。

 人間ならば必ず黒目の周りに白目があるが、BEKの目はすべて真っ黒なのである。いわゆるグレイ型エイリアンの目を想像していただくと分かりやすいかもしれない。

 姿形は人間そっくりで大きくても10代の少年少女の姿をしているが、極端に感情表現がなく、何を聞かれても答えないか、非常に反応が薄いという。どう対応していいか分からず困惑していると、急に凶暴化して人間とは思えない力を発揮し襲いかかってくる。彼らは神出鬼没であったり、地下鉄のトンネルの奥から出てきたという話もあるため、幽霊のような存在ではないかともされている。

 BEKの初の目撃事例は、1998年にジャーナリストのブライアン・ベテル氏が駐車場で目玉の黒い2人の子供に遭遇した事件である。黒い目玉の子供たちは、車で家まで送ってくれと頼んできたが、一種異様なムードを察知したベテル氏が拒否すると、強引に車のドアを開けようとしたらしい。

 その後も米国を中心に目撃例が増えていったが、現在では英国など欧州でも目撃例が報告されるようになっている。さらには、BEKに、ついに大人の個体とも言える「ブラック・アイド・アダルト」が現れたという報告まで出てきた。

 目撃されたのは2012年5月、英国・ブリストル近郊にあるリーウッズの森だった。この時、目撃されたのは4人連れの家族だったが、全員が「白目のない真っ黒な目」で肌や髪の色が普通の人より薄く、また移動の際はぎこちなく動いていたという。よく見ると、腕や足の関節が人間とは違うところで曲がっていたように見えたという。

 これらの「黒い目の子供たち」はいったい何者なのだろうか。

 もともと人間は他の動物と同様に黒目しかなかった。ヒトに近いとされるサル科の生物をみてもよく分かることだろう。

 だが、進化の過程で白目が現れ、その特徴が魅力的であったり、目でのコミュニケーションや表情を用いることができるようになって、白目であるほうが有利になり、定着したのではないかとされている。

 ならば、全てが黒目になってしまったBEKは、さらに進化(生物学において退化も進化の一種である)を遂げていった新たな人類なのかもしれない。

【関連動画】New Black Eyed Children Evidence

【243】「モスマン」の街ポイント・プレザントはUMAの街だった

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この「モスマン」をはじめポイント・プレザントでは未確認生物の目撃証言が多数ある

 米国内はもちろん、世界中でも有名な都市伝説の町、ウェストバージニア州ポイント・プレザント。ここは不吉なことが起きる前に姿を現すという伝説の未確認生物「モスマン」が目撃されていることで有名だ。

 しかし、ポイント・プレザントに出没する未確認生物はモスマンだけではなく、他にも奇妙なものの目撃証言があるというのだ。

 たとえばポイント・プレザントを流れるオハイオ川では謎の巨大ウナギが生息しているという。目撃者の男性によれば、1979年の夏に短期間滞在した時、彼女とともにオハイオ川を散策していたところ、川岸に非常に近い場所で巨大なウナギらしき魚影が出現したというのだ。

 彼は自身の知識や経験から問題の生物がウナギであると確信したが、約15フィート(約4・6メートル)もの長さがある非常に巨大なものだったので驚いた。この巨大ウナギはやがて上流へ泳いでいって姿を消したという。

 大ウナギは一応、世界各地に生息しているが地域は限られており、また暖かい地域が大半だ。彼が見た大ウナギは何だったのだろうか。

 また、ポイント・プレザントでは近年欧米での目撃証言が増えてきているという、前回このコラムで紹介した黒い目の子供たち「ブラック・アイド・キッズ(BEK)」に関する少し変わった目撃報告も存在している。

 2012年10月、現地在住の女性が帰宅後に自宅でくつろいでいたところ、午後11時10分ごろ不意に何者かが家のドアをノックした。彼女がドアのスコープから外を確認すると、玄関の外に立っている2人の黒いパーカを着た男の子が立っているのが分かった。ドア越しに彼らに声をかけてみたが反応がなかったため、彼女はチェーンをかけた上でドアを開けた。すると、男の子たちは2人共に異様な姿だということに気がついたのだという。

 目は白目がなく、真っ黒で、肌の色は牛乳のように白かった。彼らは「食べ物が必要だ」とロボットのような口調で言ったそうだ。

 彼女はすぐさまドアを閉めて一度奥に避難したが、やはり気になって再びドアスコープから外を確認することにした。異様な子供たちはまだその場に並んで立っており、しかも彼女がドアの向こうに戻ってきたことに気がついたようだった。

 彼女が恐怖と闘っていると、想像を絶する事態が起きた。不意に緑色の光が子供たちを囲むと、直立したトカゲのような姿に変貌したのである。2体の怪物は身長約8フィート(2・4メートル)で衣服は着ておらず、鋭い歯がいっぱいに並んだ長い顎をしていたという。彼らは何もすることはなく、やがてそこから立ち去り闇に消えたという。

 彼女は自分の体験したことが恐ろしくてすぐに警察を呼ぼうとしたが、信じてもらえそうにもないと判断し、貴重品だけ持って車に乗り込み、少し離れた所に住んでいた母親の家へ脱出したのだそうだ。家を離れる際に再び遭遇するのでは、と思ったそうだが、幸いにして彼女は再びあの異様な子供にもトカゲ人間にも会うことはなかったという。

 このように、モスマンの街ことポイント・プレザントには様々な未確認生物が生息しているようだ。そして、モスマン自体の目撃証言も今でも報告されている。昨年、山口敏太郎も出演したTBS「世界がビビる夜」でモスマンの調査が行われていたが、ここではモスマンのものらしき奇妙な声や気配などが確認されている。

 未確認生物に関する仮説として、我々と違う次元の生物がたまたま顔を出したところを目撃されたものではないか、という説が存在している。その仮説にのっとって考えてみると、これだけポイント・プレザントに未確認生物の目撃証言が集中するということは、次元のゆがみがポイント・プレザントに存在するということなのかもしれない。

【関連記事】The Other Monsters of Point Pleasant
http://mysteriousuniverse.org/2017/11/the-other-monsters-of-point-pleasant/

【244】名人古今亭志ん生も「雷獣」目撃!?銚子沖で捕獲され浅草で見せ物に

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日本古来の雷獣

 筆者・山口敏太郎は現在千葉県銚子市で、この地で起きたUFO事件や妖怪伝説をもとにしたさまざまなイベントなど地域おこしに協力している。実際にイベントで撮影されたUFOに関しては、東スポ本紙でも掲載されているので見たことがある人もいるかもしれない。

 そんな銚子には昔から多くの不思議な事件や妖怪に関する伝説が残されている。銚子の海に出るという「もうれいやっさ」や雨の日に出る河童の仲間の「びちゃびちゃ小僧」など、名前も特徴も独特なものが多い。

 そんな銚子で、妖怪が捕まった!?とする報道が過去に存在した。

 問題の事件を報じたのは明治40(1907)年1月12日付の読売新聞。記事によると、銚子市内字本庄(現在の本城町か?)で理髪店を営む久永熊太郎という人物が11月半ばに銚子沖へ漁に出たところ、仕掛けたイワシ網に奇妙な生物がかかったという。

 アザラシなどの海の生物でもないようだったので捕獲して港に帰り、問題の生物は東京・深川区(現在の江東区深川)西平井町に住む西田竹松方に引き渡された。おそらく正体が不明であったため、専門家に鑑定を依頼するために譲ったと思われる。

 東京での持ち主となった西田氏も動物園へ生物を引き渡そうと思っていたようだが、あまりに人々に注目されたため「買い取らせてほしい」とする香具師なども出てきて騒動になったようだ。

 問題の生物は身長1尺4〜5寸(約45センチ)ほど、全身が茶褐色の毛に覆われており耳は短く、顔はネズミに似ており、尾は長くイタチのようだったという。人間には慣れておらず人を恐れており、牛肉を与えて飼育していたそうだ。

 記事から得られる情報ではイタチやカワウソに似ているようだが、当時の人々が見間違えたとは考えにくい。当時の報道では、発見時天候が悪く「常に雷鳴がしていた」ことから、イタチに似た外見で雷とともに行動するという妖怪「雷獣」を捕まえたのではないかとしていたようだ。

 この妖怪については、山口敏太郎が監修を行っており、東スポ公認のパロディー紙面で有名なタウン誌「銚子スポーツ」でも紹介された。その後の調査によって、東京は浅草で問題の雷獣が見せ物として公開されていたことが判明した。

 こちらの情報は同年1月23日付の読売新聞に小さく広告が載っているだけなのだが、大きく「怪獣」と紹介され、「浅草公園」「珍世界」で公開中であることが見て取れる。珍世界は現在の浅草六区に存在した、珍しい博物標本等を展示していた見世物小屋的なテーマパークだったようだ。

 過去には「変幻光線 X光線」「馬ヨリ大ナル北極熊」「大判小判古金銀」など、あおり文句がうさんくさくはあるが真面目な展示も行っていたようだ。

 珍世界には落語の名人古今亭志ん生も子供のころに訪れており、その時は「雷が捕れた」という触れ込みで生き物が展示してあったのだという。だが、その生物は今で言うナマケモノに見えたそうだ。

 もし、この古今亭志ん生が見た「雷」が銚子で捕獲された雷獣だったとしたら、あの生物の正体もどこからか(海外から来ていた船から落ちた?)やってきて漂流していたナマケモノだったのかもしれない。

 さて、この手の「捕獲された未確認生物」の話としては「研究機関まで連れていかれた」「見せ物として連れていかれた」という話が出てくるものの、展示されていた様子が確認できるまで追跡されるケースはまれである。似たケースでいうと、氷漬けで見せ物になっていた「ミネソタ・アイスマン」の事例があるだろうか。

 ともあれ、この「銚子で捕獲された雷獣」のケースはUMA史においても非常に珍しい一例であると言えるのは間違いがないだろう。


【245】事件として記載されたフィリピンの「見えない吸血鬼」

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「見えない吸血鬼」はフィリピンの未確認生物「アスワング」との関連も考えられている

 UMAといえば、恐ろしげな見た目に反して実は臆病であることが多い。「ビッグフット」も人間よりはるかに大きく、凶暴そうな見た目であるが、人間と鉢合わせになった時は大半がその場から逃げ出してしまっているのだ。だが一方で、人間を積極的に襲う凶暴な未確認生物の話も存在している。

 1951年5月、フィリピン・マニラの町中をパトロールしていた警官に、18歳のクラリータという少女が駆け寄ってきて助けを求めた。

「助けて!誰かが私にかみついてくる!」

 当然、周囲には誰もおらず、少女も「相手の身長も顔も、性別すら分からない存在が襲ってくる」と言うので、警官はイタズラではないかと思った。

 しかし、彼女の体には何かにかまれたような痕が確かに残っていた。やむなく彼女を警察署に連行したものの、彼女は警察署に入るなり「黒い何かが私にかみつこうと迫ってくる!」と半狂乱になった。そして、床の上に倒れ伏した。

 すると、警官らの見ている前で彼女の肩や腕にかみ傷がいくつも現れ始めたのである。いたずらとは到底思えず、かみ傷は首の後ろなどにも現れていたため、狂言や芝居ではないと判断された。

 彼女はその晩、警察署に泊まることになったが、その間も「謎の黒いもの」は何度も彼女を襲撃した。警察も彼女に襲い掛かってくる見えない何かを捕まえようとしたりするものの、まるで手応えはない。そして彼女を一人にしたところ、全員の見ている前で彼女の喉に歯が食い込み、血が流れ始めたのである。

 この時は警察署の署長や検察医、市長も駆けつけて様子を目撃しており、ただならぬ事態に大勢の警官が取り押さえようとしたが「見えない怪物」を抑えることはついにできなかった。これを最後に彼女が怪物に襲われることはなくなったものの、彼女は半年ほど精神科病院に入院して精神的な治療を受けることとなった。

 にわかには信じがたい話であるが、当時のマニラ警察署の事件報告書にも「特殊事件簿ナンバー108号」として記載されているということだ。

 キリスト教の聖痕現象のように「信仰が深すぎると本当に傷痕が浮かび上がる」という現象が存在する。あくまで筆者・山口敏太郎の仮説であるが、この件も透明な怪物に襲われていると思い込んだことによって、まるでかまれたような痕が浮かび上がったのではないだろうか。

 実際に血が流れたことに関しては何らかのトリックを使ったのでは、とする説もある。また、フィリピンに伝わる伝説的な怪物であり、未確認生物ではないかとも言われている「アスワング」との関連も考えられている。

 現地に残る伝説の怪物の話を現代風にアレンジしたものが、この話だったのかもしれない。

<関連動画>【都市伝説】フィリピンで「吸血鬼」が存在した!?「アスワング」と呼ばれるその正体が・・・

【246】バード少将らが目撃した「地底世界の巨人」

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探検家のバード少将

 昔から“地球内部は空洞である”“地底には地底人たちが理想郷を作っている”という説がある。大部分が昔話や民話であったり、妄想や創作の類いであったりするのだが、中には事実として語られている話も存在している。

 有名なエピソードが作家レイモンド・バーナードが1969年に出版した「空洞地球——史上最大の地埋学的発見」で紹介した軍人であり探検家のリチャード・バード少将の体験談だ。

 バード少将が1947年に実施した南極上空の探検飛行中に、大きな穴の中へ迷いこみ、氷ではなく緑豊かな谷間を発見し、走るマンモスらしき生物を見たというエピソードが紹介されている。地球の内側には巨大な空間が空いており、もう一つの世界が存在していたというのだ。

 この話には続きがあり、後に米国でバード少将の子孫の協力により発見されたと言われている“マンモス目撃事件”以降の事実が書かれた日記が発見されている。

 そこに書かれていた内容は奇想天外なもので、バード少将はさらにハーケンクロイツのマークが描かれた飛行機に遭遇し、ドイツなまりの英語で誘導してくる管制塔も見た。さらに地底人たちと会うことに成功したというのだ。

 この「地底世界に住む巨人」は人間に比べて非常に大きく、まさに巨人ともいうべき姿だったという。地底人は金髪で落ち着いた様子の人々であり、戦争を続ける地上の人々に警告を伝えてほしいと、バード少将に告げたそうだ。

 なお、世界中でいまだにささやかれている都市伝説として、ナチスドイツが第2次世界大戦の敗戦を見越して南極に逃げていた、というものがある。この都市伝説に「ナチスドイツがUFOを開発していた」という噂とバード少将の「南極には地底に続く穴が開いている」という話が合体して、バード少将の地底世界のエピソードが膨らまされたのではないかと見られている。

 だが、地底世界に住む巨人を目撃した人物は他にも存在している。米作家W・G・エマーソンは、ノルウェー人の漁師オラフ・ヤンセンという老人から聞いた奇妙な話を、小説「スモーキー・ゴッド」(1908年)としてまとめて発表している。オラフ・ヤンセンと父親は1829年、小さな漁船に航海に出たのだが、暴風雨に巻き込まれ、煙がかった赤い太陽(スモーキー・ゴッド)を神とあがめる地下世界に迷い込んでしまう。

 ヤンセン父子は、その世界で身長が4メートルもある巨人たちと出会う。基本、巨人たちは彼ら父子に親切で、進んだ文明生活を享受しており、平均寿命は800歳に達するというのだ。さらに、聖書に描かれたエデンの園のモデルと思える「エデン」という町に案内され地下世界の王に謁見する。

 親子は数年間滞在し、元の世界に帰るとき、多くの金塊をもらったが、帰路で父は死亡し、金塊も沈没。生き残った自分も狂人扱いされ、死に際に出会った作家W・G・エマーソンに自分の体験を語ったというのが、筋書きである。

 やはり、地底人はいるのであろうか。正直、筆者は地底には人はいないと思う。地底人がいるとしたら地球の局地に時空のひずみが存在していて、そこから行くことのできる異世界・異次元の住民だったのではないだろうか。

<参考動画>
【閲覧注意】地球の内部が空洞だった説が衝撃的すぎる!内部には高度文明が・・・ 【地球空洞説】

【247】今も生き残っていた謎の原人!?森に住んでいる「ネアンデルタール人」

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ネアンデルタール人

 すでに絶滅してしまったはずの生物が今もひそかにどこかで生き残っているのではないか、とする話はたびたび聞かれる。たとえば、マンモスやタスマニアタイガーは今でも目撃したという証言や映像まで撮影されており、一種の未確認生物として扱われることもある。それは単なる野生動物だけではなく、原人や化石人類もそうだ。

 現在83歳になるポルトガル人の女性は幼いころ、姉とともに牧場で手伝いをしていた時に2人の〝原始的な男性〟を見つけたという。

「当時、私たちは5歳と8歳でした。2人の男性は裸に近く、聞き取れない奇妙な言語を話していました」と彼女は1939年に起きた体験について語った。

 彼らは洞窟に入っていったため、翌日、姉妹は牧羊犬と一緒に洞窟に入ってみることを決めた。しかし、犬は洞窟の前でうなり声を上げ、中に入ろうとせず、姉も怖がったため、中に入るのをあきらめた。ただし、洞窟の奥からは煮炊きのものらしい煙が漂ってきていたのを覚えているという。

 その日の夜、姉妹は自分たちが見聞きしたものについて父親に話したところ、父は「彼らは人間よりずっと昔から生きていて、遠くにある彼らの住む地から移り住んで来た人々であり、今はもう約半数しか残っていない」と説明したそうだ。

 この時、妹が目撃した「野生の人々」は、裸に近い姿をしており、黄色い肌だったという。

 この目撃例は何十年も前の話になるが、2015年にも米ノースカロライナ州のある男性が身長10フィート(約3メートル)ほどの背の高いネアンデルタール人を見たと報告している。

 また、フィンランド東部在住の男性が、2017年12月21日に2人のネアンデルタール人に遭遇したと証言している。家にある北欧型サウナの火入れをしていた時に目撃したそうで、火が回って煙突からちゃんと煙が出始めたことを確認していたら、いきなりサウナのドアが開き、中から2人の人影が出てきて、森に入っていったのだという。

 空き巣や泥棒、不審者のように思えるかもしれないが、この人影は大柄で普通の人間と違い「腰を据えた姿勢で歩いていた」という。また、格好も現代人とは違い、寒い時期にもかかわらず素足に見えたそうだ。目撃者の男性がすぐにサウナを点検したところ、特に荒らされた様子はなかったが、泥だらけで素足の足跡が複数と褐色の髪の毛らしき体毛が残されていたという。

 これらの証言から導き出せる〝原始人〟の正体はおよそ4万年前に絶滅したとされている昔の人類ネアンデルタール人であろう。中には「ビッグフット」など獣人型UMAの正体がこれらの「原始的な人間種」という説も存在しており、過去にはロシアの獣人型UMA「アルマス」のザラという名前のメスが人間との間に子供をなしたという事例がある。

 ネアンデルタール人とクロマニヨン人は混血していき、後にネアンデルタール人がクロマニヨン人に同化して現生人類に取り込まれたことで絶滅したと考えられている。ザラのケースも山間部に生き残っていたネアンデルタール人だったのではないだろうか。

 ちなみに筆者・山口敏太郎は、ザラが生んだ混血児の子孫という人物をTBS「世界がビビる夜」に出演した際に見たが、ごく普通のロシア人にしか見えなかった。

 もしかすると、目撃されたネアンデルタール人は人間世界と交わっていないごく少数の純粋なネアンデルタール人だったのかもしれない。

【関連動画】Homo neanderthalensis

【248】イヌイットに伝わる巨大生物「アミクック」の正体は?

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ヌルヌルした肌を持つ巨大な生き物「アミクック」

 南極海や北極海という極寒の場所にも、未確認生物は生息している。

 有名なものが巨大な人型の海洋生物「ニンゲン」ないしは「ヒトガタ」と呼ばれているものだ。このUMAは21世紀に流布された「都市伝説系UMA」と呼ぶべき存在であり、ネットの掲示板やブログ、SNSで情報が拡散されていったUMAである。

 特徴としてはクジラ並みに巨大な体だ。体長は数十メートルに及び、人間に似た手足があることから「ニンゲン」という名前で呼ばれるようになった。顔は目と口のみであり、鼻はないとも言われているが、人魚のように尾ヒレがあるものやそうでないものがあるなど、姿にはいくつかのバリエーションがあるようだ。

 また、ニンゲンと我々人類はテレパシーでしゃべることが可能だという説や、人を魅了する不気味な歌声を発するという説も存在している。これらはクジラ科の生物の鳴き声や歌声から想像されたものなのかもしれない。

 このニンゲンについては以前(※【UMA図鑑(8)】南極の「ニンゲン」と海洋汚染による奇形クジラ)も筆者・山口敏太郎は取り上げているので、詳細についてはそちらに譲りたい。また以前、筆者はこの未確認生物の正体としてクジラの奇形や、先祖返りしてしまった個体である可能性について仮説を述べた。

 だが、調査していったところ、このニンゲンの原型とも言うべき奇妙な怪物の伝説がアラスカの先住民族イヌイットの中に伝わっていたことを発見したのである。

 それは「アミクック(A—Mi—Kuk)」という生物。ベーリング海峡など極地の広範囲にわたって生息しており、ヌルヌルとした肌を持つ巨大な生き物で、足やヒレの代わりに人間の腕に酷似したものが4本生えているという。この長い腕で海を泳ぐだけでなく、陸地を這いまわることもでき、沿岸部にいる生物を捕まえて食べたりするそうだ。

 また、地下の水脈をたどって内陸の湖に姿を現すこともあるという。普段は海洋に生息しており魚や海鳥を食べているが、アミクックは非常に口が大きいため、アザラシなどの動物や沿岸で漁をしている人間も捕まえて食べてしまうとされている。

 どの地域であっても、海にすむ生物は基本、魚や海獣に似た姿で想像されることが多い。「アミクック」のようにより人間に近い姿とされるケースは非常に珍しい。もしかすると、本当に極地の海には「ニンゲン」や「ヒトガタ」が生息していて、昔から目撃されていたのではないだろうか。

【関連動画】Cryptids and Monsters: A-Mi-Kuk

【249】今も生きている超巨大ジョーズ!?「メガロドン」

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アメリカ自然史博物館に展示されている「メガロドン」の歯形の模型

 未確認生物の中には、過去に絶滅したとされている生物が生き残っていた!というものも含まれている。本連載でも取り上げたシベリアのマンモスなどがそうだ。これらの絶滅生物は曲がりなりにも一度は地球上に生息していたこと、また絶滅が確定してから間がたっていないことなどを踏まえ、実は今もどこかに生き残っているのではないか?と考えられることが多い。

 中でも実在が信じられているのが、古代の海に生息していた巨大サメ「メガロドン」だ。

 このサメは約1800万年前から約160万年前あたりにかけて、温帯や熱帯の海に生息していたとされている。現存するサメの中では「ホオジロザメ」が大きく、体長は5〜6メートルぐらいとなっているが、「メガロドン」はその3倍ほどの15〜16メートルの大きさ、重さも約40トンはあったと推測されている。

 現代日本の町中を走っている観光用の大型バスが10〜12メートルであることを考えると、そのスケールが分かろうというものだ。

 化石は世界中で発掘されており、一時は復元すると30〜40メートルにもなると推測されていたが、さすがにそこまで成長することはないと考えられている。

 現生のサメで巨大なものといえばジンベイザメとウバザメが挙げられる(いずれも大きいもので10メートル)。これらのサメとの違いは、メガロドンが肉食性である点である。

 ジンベイザメやウバザメはプランクトンやオキアミなどの非常に小さな生物を主食としているが、実のところ口を開けて回遊していれば口に入ってくる生物でもあるので、エサの摂取は非常に簡単なものとなっている。

 しかし、メガロドンは自身の体をまかなうためのエサを活発に泳いで探し回らなくてはいけない。巨大な海生生物がいた古代の海ならともかく、生物の大きさが全体的に小さくなってしまった現代ではエサ不足に陥りやすくなってしまう。また、メガロドンは魚類、変温動物であり、冷たい海に適応することもできなかったため、絶滅してしまったとされている。

 メガロドンが絶滅した時期だが、今から1万年前と考えられている。現存している膨大な数の歯の化石を調べた結果判明したことなのだが、この鑑定結果が正しければ、メガロドンはつい最近まで海を泳いでいたことになる。しかも、20世紀にはいくつかのメガロドンらしき巨大なサメの目撃情報が報告されているのだ。

 1918年のある日、ニュージーランドのロブスター漁を行っている複数の漁師たちがオーストラリア・ニューサウスウェールズの沖合で巨大なサメを目撃している。水面下に動く35メートル以上もある巨大な白いサメだったという。あまりの恐怖のため、漁師たちは、しばらく海に出られなかったらしい。

 また、1954年にはオーストラリア船籍の船が船底に大きなサメの歯や歯形がついていたことを確認している。船底に残された歯形は直径2メートルにも及ぶもので、歯もホオジロザメのものにしては大きすぎたため、メガロドンと遭遇したのではないかという説が出たのだ。

 もし、メガロドンが温水ではなくある程度の冷水にも対応する能力を得ていたとしたら。サメは古代から姿を変えていない、生きた化石とも言われる生物である。もしかすると、広い海のどこかでメガロドンは今も悠々と泳いでいるのかもしれない。

※関連動画【衝撃】絶滅したはずの超巨大ザメ メガロドンは生存している!?世界が震えた!嘘のような本当の話【閲覧注意】

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