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Channel: オカルト評論家 山口敏太郎のUMA図鑑
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【140】3メートルを超す巨大イノシシ「ホグジラ」

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■関連動画■World’s Biggest Animal Hoaxes – Hogzilla Monster Hunting

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 2004年6月に米国・ジョージア州で射殺されたイノブタの画像は、インターネット上で公開されると世界中を騒がせた。それもそのはず、人間の身長の倍はあろうかというほどの大きさだったからだ。

 最初はインターネット上にあまたあるインチキ画像のように、合成されたものではないかと疑う者も多かったが、画像をパッと見た限りでは加工されたような痕跡はなかった。何よりも大きさがリアルで、ネタとして仕込まれた様子がなかったのである。

「ホグジラ」という名前は「HOG(ホッグ=ブタ)」と、言わずと知れた怪獣の第一人者である「GODZILLA(ゴジラ)」の合成により作られた。あまりに巨大で怪獣のようなサマは、世界に広がった「ゴジラ」の名前を冠するほどのインパクトがあった。

 このホグジラを射殺したのは、農園の狩猟ガイドであるクリス・グリフィン氏。遭遇するや否や突進してきたので、猟銃で射殺するほかなかったのだ。最初は何なのか分からなかったが、射殺後、巨大なイノブタだったことが判明した。

 保管するにも食べるにも困るため、農園主と相談して焼却処分をして埋葬に至ったのだが、記念に撮影した画像をブログで公開したところ、話題となった運びである。

 前述の通り、インチキ画像ではないかという声も多く、同年11月にはドキュメンタリー番組専門チャンネルとして名高い「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」によって調査が行われた。

 専門家が遺体を掘り起こして調べてみた結果、体長は2・4メートル、体重も推定360キロ、牙は10センチ以上ある、本物の巨大生物だということが判明した。農園主は「もっと大きかった」(体長3・7メートル、体重500キロ、牙23センチ)と異議を唱えたようだが、これでも大きいことには変わりはない。

 06年にはオーストラリアで、07年にはジョージア州の隣のアラバマ州でもホグジラが発見、捕獲などされた。

 このホグジラの正体であるが、DNA鑑定の結果、ブタとイノシシの混血種ではないかといわれている。家畜のブタが豚舎を逃げ出し、野生化。そして、野生のイノシシと交配したために生まれた可能性が高い。また、ハッキリとはしていないが、栄養豊富な人工の配合飼料を食べていたために巨大化したとの説もある。

 野生のイノシシが分布し、豚が養殖されている国ではホグジラが生まれる可能性は低くないのだ。


【141】6本足の首長竜「ストロンゼー・ビースト」

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 1808年9月25日、スコットランドのオークニー諸島のひとつ、ストロンゼー島に奇妙な死体が漂着した。それはどこかで見たような生物が組み合わさりながらも、どこにも存在しないような姿をしていた。

 その生物の体長は17メートル近くあり、首の長さだけでも3メートルほどで、首や尾はヘビのような形状をしており、やや太くなっている胴体部には3対の足がはえていた。首の先端には小さい頭がついており、羊のような目をしていたと言われている。

 首から尾にかけて剛毛と言っていいほどのたてがみがあり、それは銀色で、一説によると暗闇の中で光るという話も残されている。全体は灰色で、荒れているような皮膚をしていたそうだ。

 魚類のようではなく、質感も肉の弾力もどちらかというと、牛のような哺乳類に近かったという報告もある。

 このストロンゼー島は今でこそ農業が中心の産業となっているが、18世紀から19世紀にかけては、ケルプと言われる海藻類の収集とニシン漁が盛んだった。現在の人口は340人ほどだが、当時はケルプ収集とニシン漁で5000人も働いていたというから驚きだ。

 エディンバラの学会は、その死骸を解剖したが何の生物なのか確認することはできず、新種の海ヘビのような存在なのではないかと結論づけた。その解剖の際、皮膚の厚みは2センチほどだったそうで、胃の中は真っ赤だったという。

 このストロンゼー・ビーストは解剖までされたのにもかかわらず、写真も骨や毛も残されておらず、現存するのは当時のスケッチだけだ。もし、このような形状の脊椎動物がいるとしたら非常に興味深い。

 オークニー諸島は野生動物の宝庫で、魚や海鳥だけでなく、アザラシやイルカ、カワウソも見られるそうだ。

 実際のところ、この未確認生物の正体はウバザメの死骸だったのではないかと言われている。ウバザメはあらゆる魚類の中で2番目に大きく、通常は全長3~8メートルにもなる。希少ではあるが、大きいものでは9~10メートルの個体が確認されている。最大は1851年にカナダ・ファンディ湾で捕獲された12メートルを超えるものと言われている。

 ウバザメは死んで腐敗が進むと、あの特徴的な大きなアゴの骨が取れてしまい、一見してサメと認識できない場合があるそうだ。そのように形状が変わってしまったウバザメを首長竜のような未確認生物と誤認して、騒がれてしまったのかもしれない。

■関連動画■Paranormal Logs Stronsay Beast

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【142】獣人「アゴグウェ」はアウストラロピテクスの生き残りか?

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全身が赤茶色の体毛で覆われているアゴグウェ

 広大で自然豊かなアフリカの大地には、たくさんの類人猿が今もなお実在していると言われている。さまざまな種類のUMAがいまだに目撃されている。なかでも、類人猿型のものは多いのだそうだ。

 環境の変化に合わせて異種配合し、新たな種属が生まれる。そんな進化が行われている可能性があるのだ。

 それとは逆に古代を生きた類人猿が残されているという話もある。タンザニアやモザンビークに生息していると思われる「アゴグウェ」がそのひとつである。

 アゴグウェの見た目は全身が赤茶色の体毛で覆われていて、身長は1〜1・5メートルほど。やや小さめの体格だが、腕がかなり長いと言われている。アフリカでは古くから目撃例があった。

 新しい目撃談は1900年ごろのこと。東アフリカでライオンが人間を食べる事件が多発したので、ウィリアム・ヒッチェンズという男がライオン狩りを命じられた。

 ヒッチェンズが森へ入っていくと、濃い霧のなかから二足歩行の生物が現れて、すぐにまた霧の中へと消えていってしまったらしい。その大きさは先住民族より小さかったと報告している。

 その後、カスバート・バーゴインという男も夫人とともに海でボートに乗っていたところ、浜辺にヒヒの群れが現れたので、その姿を双眼鏡で観察した。ヒヒは食事のために来ていたようだが、そこへ海岸近くの森から出現したのが二足歩行する2匹の生物で、ヒヒの群の中に入っていったという。

 なんと、このアゴグウェは我々人類の先祖と言われている「アウストラロピテクス」の生き残りだという噂がある。人間と同じく二足歩行による移動が可能と言われている。

 アウストラロピテクスから今の人類に進化したものとは枝分かれして、元のままの形態でいるのがアゴグウェではないかとも考えられる。

 アウストラロピテクスの身長は1・2〜1・4メートルくらいなので、大きさとしてはだいたい合致している。二足歩行するチンパンジーのようなものと考えればいいのかもしれない。

 ただのサルの見間違えではないかとも言われているが、現地では昔から目撃されている存在で、神聖なものとして恐れられている。前述のバーゴインも現地の住人に目撃談をしたときに「決して撃ってはいけない」と忠告されたそうだ。

■関連動画■Agogwe

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【143】ハリネズミのような妖精「ティジー・ウィジー」

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「妖精」として話題になった「ティジー・ウィジー」

 英国のイングランド北西部にある細長い氷河湖であるウィンダミア湖は、UMAの目撃がたびたび起こる“UMAの宝庫”だ。

 このイングランド最大の湖は全長10メートルを超えるネッシーに似た生き物「ボウネッシー」(付近の町ボウネスとかけている)などで話題になった。2006年を皮切りに目撃情報が相次ぎ、今もなお英国中の注目を集めている。

 今回紹介するUMAはボウネッシーではなく、ウィンダミア湖周辺で19世紀から目撃されている「ティジー・ウィジー」だ。

 ティジー・ウィジーはハリネズミのような大きさと見た目で、全身を深い体毛で覆われている。ハチやトンボに似た透明な昆虫のような2対の羽を持ち、頭には2本の大きくしっかりとした触覚が生えている。一見すると羽と触覚が目立つが、リスと同じような大きさのフサフサした尻尾もまた特徴的である。

 このかわいらしく幻想的なパーツを持つことから、世間一般のイメージとは違うかもしれないが「妖精」として話題になった。

 ティジー・ウィジーは水辺を好むために、ウィンダミア湖で飛んでいるところを目撃された。

 最初とされている目撃は1900年ごろ、ボウネスに住む遊覧船の船頭だった。写真の個体は1906年に捕らえられ、写真館に連れていかれた。そう伝えるのは前出の船頭のお孫さんだ。

 ティジー・ウィジーは窓の外に飛び出そうとしたが、エサとミルクで落ち着かせて写真を撮影したそうだ。水辺によく現れると言われているが、捕獲と撮影に成功したのはこの一件だけである。

 だが、実情は“この写真はフェイクでは”との説が濃厚だ。昆虫のような薄い羽では、小柄とはいえ哺乳類のような体を支えて飛行するのは難しいと思われる。

 ティジー・ウィジーの目撃例そのものは数多いため、それらのすべてが虚偽とは言い切れない。

 ウィンダミア湖は豊かな自然に囲まれ、景観は美しく幻想的である。そんな美しさが住む人に幻を見せるのか、やはり幻想的な土地には不思議な存在がすみ着きやすいのか、一度訪れて確かめてみたいものである。

■関連動画■Quadcopter flies over Lake Windermere (Lake District)

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【144】2本足の精霊「ナイトクローラー」

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ナイトクローラー

 2014年に製作された「ナイトクローラー」という米国の映画をご存じだろうか?

 事件や事故の現場専門のパパラッチがテーマとなっている犯罪スリラー映画で、どんどん過激な映像を求める主人公の狂気、そんなパパラッチを生んでしまった社会の病理を描いている。主人公ルイスを演じるジェイク・ギレンホールの怪演が光る作品である。

 直訳すれば「夜を這う者」――不気味なイメージがつきまとう。

 そのナイトクローラーと同じ名前の未確認生物がいる。2011年3月28日、深夜2時ごろに米国・カリフォルニア州ヨセミテ国立公園に“それ”は出没した。

 ヨセミテ国立公園の付近にある民家に設置された赤外線監視カメラが偶然、奇妙な人型の動くものを捉えたのである。

「奇妙な人型」というのはUMAとしてよくあることかもしれないが、ナイトクローラーは人型としてかなり奇妙なのである。

 人のような形はしているが手がない。全体は白くぼんやりとしている。
縦長の三角形で胴体は短め、そこから細い足が生え、親子のような大小2体が歩いているのだ。

 昼間に撮った別の映像のベビーカーと比較したところ、大きい方はベビーカーより少し大きい程度で、小さい方はそのベビーカーに乗れるくらいだった。

 そして、足は人間と比べると長く見える。白い布をかぶった人間に見えないこともないが、比率としてはややアンバランスに感じないだろうか。

 この映像に勝る情報がないため、正体に関しては世界中で議論がなされている。

 ナイトクローラーの動画はユーチューブで公開されるなり、世界中で注目を集めた。その後、2010年に別の地域でも同様の生物が撮影されていたことが判明する。

 それから2014年12月には米国・オハイオ州で、2本足に胴体と頭部がついたような生物が目撃されている。映像の個体と違うのは全長が2メートル以上ある点だ。他にも世界中で2~3の目撃談が報告されているが、いずれもイラストのため、映像として残されたのはかなり貴重である。

 この生物は現地のネーティブアメリカンに伝わる精霊、森のなかで暮らす夜行性の「ナイトクローラー」と同じ名前が付けられた。歩く姿が棒人間のように見えることから、「スティックマン」と呼ぶ人もいる。

 

■関連動画■Strange Alien Stick-like creatures caught on security camera above Fresno in Yosemite (Video Tests)

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【145】奄美大島のカッパ「ケンムン」は実在した!?

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妖怪「ケンムン」

 鹿児島市から南へ約370キロメートルのところにある奄美大島を中心とした奄美群島に伝わる妖怪が「ケンムン」だ。このケンムン、奄美のカッパとも言うべき存在である。

 奄美大島は非常に広いマングローブ(熱帯・亜熱帯の海水に浸る土地に成立する森林)があり、山間部には原生林が広がる。周囲を青く澄んだ海に囲まれ、サンゴ礁が広がり、天然記念物も生息する自然豊かな土地である。

 また、九州よりも沖縄に近いため琉球文化圏に属しており、沖縄とも本土とも違った独自の風習があるなど、文化的にも非常に興味深い地域だ。〝東洋のガラパゴス〟とも呼ばれ、観光客が多く訪れる。どのような生物が生息し、発見されるのか、いまだ分からないところがある。

 さて、ケンムンであるが、沖縄のキジムナーとも似た存在で、妖怪として長く伝わってきた。大きさは5〜6歳の人間の子供と同じ程度。全身を体毛に覆われているのでサルに近いものかと思われる。顔はサルにもイヌにもネコにも似ている。目は赤く口がとがっている。

 これでは猿人型のUMAのようなものに思われるかもしれないので、カッパとの類似点を挙げていこう。

 まず、頭頂部に皿があるとも伝わっていて、そこには水か油が入っている。そして相撲をとるのが好きで、魚を取るのが得意で水辺を好む。

 ここまでだと伝承上の存在なのだが、2010年にケンムンらしき存在が目撃されているのだ。1月20日午後2時ごろ、奄美大島名瀬の海岸でAさんが直径5センチほどの円形の足跡が20センチ間隔で20メートルほど続いているのを発見した。

 足跡の指先は3つに分かれており、二足歩行の生物だということも分かっている。

 奄美博物館の中山館長によれば、同様の足跡が20年前にも発見されているという。10年ほど前にはケンムンの捕獲に成功した人がいるとも言われているが、籠に入れておいたはずが、撮影しようとしたらいなくなっていたとのことだ。

 ケンムンは人に危害を加えるような存在ではないらしいが、イタズラ好きなものもいるとも言われている。人を脅かしたり食べ物を盗んだりするのだ。日本中に伝わるカッパのような存在。これらが解明される日は来るのだろうか。


■関連動画■ケンムン探検 1

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【146】プロレス技で人を食う?オーストラリアの凶暴獣「ドロップベア」

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コアラ

 オーストラリアといえば獰猛(どうもう)な生物はいないイメージがあるが、近年噂されているのが「ドロップベア」というクマに似た生物の存在だ(コアラに似ているとの説もある)。

 このUMAは120キロ前後の体重で、体長は1メートル以上。木の上から下を通りがかる生物に向かって落下する習性(プロレス技か?)を持つという。

 ゆえに、ドロップベア=落ちるクマと命名されたのだ。

 落下された生物は失神状態となり、そのまま「ドロップベア」の長いかぎ爪で食べられてしまうという。

 確かに120キロもの体重が木の上から落下してくれば、人間は昏倒し、成すスベなく襲われてしまうだろう。

 コアラのいるユーカリの木の下が危ないとされており、ブッシュ・ウオーキング(野山を歩き回ること)をしているときが特に危ないとされている。

 縄張り意識が高いのかオーストラリア人ではなく、観光に来た外国人に襲い掛かることが多いという。

 命を失う危険性のある決して出合いたくない種類のUMAだが、出合わないようにする方法もある。オーストラリアで人気の販売されている「ベジマイト」という塩辛いペーストを耳の後ろとうなじに塗っておくと、その匂いが強烈で襲い掛からないと言われているのだ。

 一説にはニュージーランドにも生息していると言われているが、オーストラリアを象徴するUMAの一体として親しまれている側面もあり、テレビCMでマスコットキャラクターとして使われたり、キーホルダーが発売されたりしているという。意外と愛されているのだ。

 東スポ本紙ならともかくこのWeb版の連載は「小さいお子さんも読んでいるらしい」と小耳に挟んだので、コアラファンの子供の夢を壊さないようあえて付け加えておくが、無論これは都市伝説(アーバンフォークロア)である。

 ユーカリの枝は折れやすく、子供が落ちてきた枝で負傷してはいけないので、ユーカリの木の下に行ってはならないという教訓を盛り込んだ話が基になっているという。

 春休み、オーストラリアへ家族旅行に行く予定のあるおとうさんはぜひ、お子さんにこの「ドロップベア」の話を聞かせてあげてはいかがだろうか?

■関連動画■ユーカリの葉っぱと格闘するコアラ

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【147】臆病で小柄なスマトラ島の猿人「オラン・ペンデク」

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香山滋氏の著書「オランペンデクの復讐」

 インドネシア・スマトラ島で目撃された獣人型UMAの一種が、この「オラン・ペンデク」だ。獣人型UMAというと、ビッグフットや雪男のような大柄なものが一般的だが、このオラン・ペンデクは人間よりはるかに小柄で、体長80センチから1・5メートル程度と、子供程度の大きさなのだ。

 オラン・ペンデクとは現地の言葉で「森に住む背が低い人」を意味するらしい。現地の人々には臆病な小人として認識されているようだ。しかし、食物を得る際には「怪力を発揮する」とも言われている。木をひっくり返すほどの力を持っている。

 体に生えている毛はまばらだが、頭部の毛が長いため人間の毛髪のようにも、たてがみのようにも見える。頭部の毛は背中まで垂れている。体毛は褐色か濃いグレーで、頭部の毛は黒いと伝わっている。

 腕が長いのが特徴的で、足よりも長い。おなかは大きく突き出している。サルに似ているが直立二足歩行をするため「別種の類人猿ではないか」とも言われている。しかし尻尾はないようだ。

 近年の調査では足跡や食事の跡などが発見され、雑食であることも分かっているようだ。昆虫やヘビ、その他に果実や若芽、“果実の王様”ドリアンを好んでいると思われている。

 13世紀の目撃例がこの地域でもっとも古いものだとみられるが、かのマルコ・ポーロの「東方見聞録」(14世紀)にもオラン・ペンデクらしき存在についての記述が残っていると言われている。

 その存在が明らかになったのは1917年。オランダの博物学者であるエドワルド・ヤコブソン博士がインドネシアのスマトラ島で調査を開始し、科学雑誌に遭遇談を寄稿している。この後、1989年になって英国の未確認生物に詳しいジャーナリストであるデボラ・マーティルがオラン・ペンデクを有名にする。

 6月から調査を始め、3か月後に足跡を発見した。長さはおよそ20センチで、4本指のオラン・ペンデクらしき足跡が36メートルほど続いていた。それからしばらくは進展がなかったが、1993年9月、マーティルはついにオラン・ペンデクに遭遇し「どこにもない未知の霊長類」と認定した。これによって世界中の注目を集めることになる。

 2001年には英国の科学者たち3人が足跡を発見し、BBCで放送された。2003年には同国の動物学者やサイエンス・ライターが調査を開始し、足跡の他にオラン・ペンデクらしきものの食べ残しが発見された。

 このような積み重ねによって、オラン・ペンデクは都市伝説や伝承の範囲を飛び出し、科学の対象となったのだ。いつ、どのような存在がオカルトから現実になるかは分からない。その日のために我々は正しい調査と分析を行いたいと思う。

 

■関連動画■Lost Island of the Orang Pendek Hobbit [FULL DOCUMENTARY]

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【148】ガダルカナル島の巨人「ガダルカナルジャイアンツ」

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ガダルカナル島の巨人

 ソロモン諸島はイギリス連邦に所属する島国で、パプアニューギニアの東に位置するが、近隣の国とは隔絶されている。そのソロモン諸島最大の島がガダルカナル島である。

 実はこの地には古くから巨人がいると友人のサイエンスライター、ケイ・ミズモリ氏から聞かされていた。今回はミズモリ氏から教えを受けた情報と、いくつかの参考文献をもとにガダルカナル島の巨人こと「ガダルカナルジャイアンツ」を紹介していきたい。

 ガダルカナルジャイアンツは体毛を長く伸ばし、濃い眉毛に平べったい鼻が特徴の日本人のような顔をしているという。

 巨人の種類は大きく分類して3種類あり、毛むくじゃらで巨大なグループ、3メートルぐらいのグループ、2メートルぐらいのグループが確認されているそうだ。

 各グループはそれぞれ数百人から、場合によっては数千人の大所帯で、人間に対しては捕食や敵対行為を取ってきたという。 

 巨人の領土とされるエリアは熱帯ジャングル西部分であり、1000平方キロメートルの面積を持っている。

 人間との交配も可能で巨人の子孫も存在し、なかには巨人にさらわれて交配後に殺された人間もいるのだそうだ。

 噂によると、巨人たちと人間の言葉は少しだけ通じることができ、会話は可能。ガダルカナルの方言と巨人の言葉は非常に近いという。

 また、高度な文明もきちんと持っており、ランプとは違う技術だが、明かりを使って洞窟を照らすことも可能だという。

 第2次世界大戦中にソロモンを占領した日本軍も巨人たちの存在を知っていたとされており、巨人により多大な人的損害を受けた日本軍は巨人の勢力圏には手を出さなかったと推測されている。

 なお、2011年に一度現地での探検が行われたが、その正体をめぐっては諸説ある。マレーシアのオランペンデクと関係がある新種の類人猿という説、ギガントピテクスの末裔、あるいは生き残りという説、デニソワ人の末裔、もしくは生き残りという説が唱えられている。

 特にデニソワ人は発掘されている歯の化石が大きいことから、3メートル前後の巨人だったという仮説もあり、有力な正体候補である。

 

■関連動画■[ 世界の真実 ]本当の人類の歴史・巨人族の痕跡

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【149】人と心を通わせる“日本のビッグフット”「異獣」

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「北越雪譜」の中の異獣

“日本のビッグフット”とも称される未確認生物をご存じだろうか。「異獣」と言われるバケモノで、新潟県の山中にすんでいたという記述が江戸時代の書物に残されている。

 その書物は「北越雪譜」といい、江戸時代後期の雪国の生活をさまざまな角度から記したもので、生活や産業、風俗、方言、雪の分析などについて書かれたものだ。著者は鈴木牧之。

 雪国の生活や情報は、雪国に住んだことのある人以外にとっては未知の世界であり、「北越雪譜」は江戸時代のベストセラーになった。資料価値だけでなく、図版などを使った親しみやすさも人気の要因だろう。そして、そのなかには不思議な話、いわゆるオカルトのようなものまで含まれていて、異獣の話も載っているということだ。

 冒頭にも“日本のビッグフット”と書いた通り、異獣も猿人型のUMAである。しかし、一般的な猿のイメージとは違ったところが多いのが異獣の特徴でもある。頭の毛は背中まで垂れるようにして生えているため、たてがみのようにも見え、身長も人間よりもかなり大きかったそうだ。

 この異獣に関してはただの目撃談や情報ではなく、人間と心を通わせた面白いエピソードが記載されている。

 問屋で働いていた竹助という男が、仕事の使いで大きな荷物を背負って歩いていた最中の話だ。

 竹助は山中で一休みしたところ、この異獣が目の前に現れた。異獣は竹助が食べようとした弁当を物欲しげに見ていたので、竹助は弁当を分けてあげたのだ。うれしそうに食べた異獣は、竹助が出発しようとすると、彼よりも先に荷物を背負って山越えを手伝ってくれたのだという。その進む速度は非常に速かったと伝わっている。

 山を越えた後に、この異獣はさっそうと消えてしまう。この一件だけでなく、近辺に住んでいる人たちも同じような怪物を目撃しているとの情報もあり、やはり同じように食べ物をねだってくることもあったらしいのだ。

 人間と意思疎通が可能で、友好的な怪物が本当にいるのであれば、やはりきちんと発見して共存していきたいものだ。

 江戸時代の文献ということで妖怪の一種として伝わっているところもあるが、猿の中には脳下垂体の異常によって通常より大きく成長する個体が確認されている。

 この異獣も成長異常が起きた猿の一種だとしたら、未確認生物として研究・調査を進める価値のあるものだと思う。

 

■関連動画■ゲゲゲの鬼太郎 107異獣(いじゅう) ~水木しげるロード~

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【150】6本足でトカゲのような頭と胴体…豪州に潜む獣人「ヨーウィ」

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ヨーウィ

「ヨーウィ」とは、オーストラリアに生息するといわれている獣人型UMA。もともとはアボリジニの間に伝わってきた伝説上の生物だった。今では広大な土地にすむ“猿人型の架空の生物”の一般的な総称だったという説もある。

 アボリジニの伝承に出てくるヨーウィは昆虫のような6本足を持ち、トカゲのような頭と胴体で、尻尾はヘビという生物だ。人間や家畜を襲って食べるとも伝わっており、それなりの大きさと力、そして暴力性が推測される。

 現在、ヨーウィと呼ばれる獣人型UMAはオーストラリアの南東部に位置するニューサウスウェールズ州沿岸から、その北側のクイーンズランド州ゴールドコーストにかけて、特に目撃証言が多い。

 見た目はビッグフットやイエティのような猿人、獣人と言われるUMAと似通った、全身を茶褐色の体毛で覆われた二足歩行する存在だ。

 ただ、ヨーウィの特徴としては腕が長く、首が短いため、頭部が両肩にめり込んでいるように見えるらしい。体格についても1・5メートルから3メートルまでと幅広い。

 性格は温厚かつ臆病と言われ、あまり写真などに収められてこなかった。

 しかし、近年になって木の背後から顔をのぞかせるシーンが動画撮影されて話題となった。それまでの目撃者のスケッチから目玉が大きいと言われてきたが、動画の生物の顔も目玉が大きく、一致する。猿人型ではあるが、顔がフクロウに似ているという意見もある。

 ヨーウィの正体については諸説ある。そもそも、ヨーロッパ人が入植した後から目撃証言が出て世界中で話題になった存在である。カンガルーを知らなかった、何割かの彼らが大型のカンガルーを誤認したのではないかとの説も強く広まっている。ただ、アボリジニの伝承の中にも残っているため、一概に誤認とは決められない。

 また、ジャワ島で発見された身長2・75メートルもある化石原人「メガントロプス」が現代まで生き残ったものではないかとする説も根強く残っている。

■関連動画■Yowie Jumps Between Two Trees On Top Of The Mountain

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【151】ブラジルに現れた怪人「バヒアビースト」は日本古来の黒鬼?

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「山口敏太郎の妖怪博物館」にある鬼

 日本には古来「鬼」という存在、概念がある。頭部に角が生え、口からは牙が伸び、全身は赤や青や緑の色に染まり、金棒を持った体格のガッチリとした人型の怪物である。生物としてどのようなものなのか定義はさまざまだが、強く、恐ろしく、何か悪いものとして伝わっている。

 人間に対して鬼とたとえる場合は、人でなしという意味合いがほとんどであろう。西洋で言うところの「悪魔」のように負の概念を擬人化して、道徳や倫理を分かりやすく人々に伝えるためのひとつの手段でもあった。

 この鬼にもっとも近い未確認生物が発見された。それが今回のテーマである「バヒアビースト」だ。2007年、米国からブラジル・バイーア州に観光のために訪れた15歳の少女が、ポートセグロの川べりで謎の怪人型UMAの撮影に成功した。

 彼女は森林浴を楽しんでいたのだが、水辺に黒い何かが動いたのが見えたため、近くにあったカメラでとっさに撮影をした。そこには前述のような黒く、頭部に2本の角が生えた人型の生物が写っていた。

 膝から下が水面下に入っているため、正確な全身像は不明だが、推測するに成人男性程度の全長だろう。黒光りする肌に関しては、それが本当であれば日本で言うところの「黒鬼」に該当するのだろうが、付近の色に近いため、泥をかぶっている可能性も高い。

 この怪人の手には魚らしきものが抱えられていた。川辺にいるということは、捕獲したのか洗いにきたのかしたのだろう。

 また、赤ん坊を抱いているようにも見える。しかし、少女の気配に気が付いたのか、すぐに姿を消したと言われているため、何が目的だったのかはようとして分からない。

 この写真はインターネットにアップされると大きな話題を呼び、怪物を一目見ようと多くの観光客が訪れたが、再度目撃されたという話は聞かない。

 人型で猿人ではないUMAの存在は珍しく、続報に期待したい。何よりも頭部に生えた角というのは鬼を想起させる。日本人として、世界に鬼が分布しているのかは興味深いテーマである。

■関連動画■Bahia Beast

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【152】愛すべき悪魔の牛「ホダッグ」

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米国の新聞に掲載されたホダッグ

 米国中西部の最北に位置し、酪農で有名なのがウィスコンシン州だ。一人あたりのミルク生産量が全米で1位であり、乳牛の牧畜が盛んな地である。

 そんな同州には、ウシ型の怪物の都市伝説が広く知られている。

 その怪物の名前は「ホダッグ」。もともとは同州の森にある洞窟の中に生息していると言われているというか、そのような設定の生物だ。日本ではあまり有名でないかもしれないが、米国ではゲームやアニメ、コミックのキャラクターとして登場し、多くの子供たちに愛されたり嫌われたりしているのだ。

 多くのホダッグの体長は2メートル以上あるといわれ、なんといっても特徴的なのはウシのような大きな2本のツノだろう。背中にはトゲが連なり、口には鋭い牙、四肢には大きな鉤爪(かぎづめ)が生えている。尻尾だけはウシというよりも恐竜のような太さだと伝わっている。まるで絵に描いたような悪魔的な容姿の怪物だ。

 前述のようなゲームやアニメのキャラクターとしてのホダッグと違い、現実には攻撃的で力があったのではないかと予想ができる。

 そのホダッグを捕まえたとして、1893年ごろに米国の新聞に掲載されたものが今回の写真である。

 現地の人と思われる男性たちが、おのおの手にクワや斧とおぼしき武器を持って一体の生物を攻撃せんとしている。その攻撃対象となっている小さな生物がホダッグだというのだ。

 思っていたよりも、やや小さい。子供なのだろうか。ツノやトゲ、牙は凶悪そうであるが、どこかコミカルな感触があるのは否めない。ホダッグは四肢の関節がないという説もあり、そのため四肢が短いとも言われている。足が曲がらないため、木に寄りかかって眠るとも言われ、一度ホダッグを寝かせてしまえば起き上がれないのだ。どこか愛らしさが残る怪物である。それが広く親しまれる理由なのだろうか。

 しかし、この写真は残念ながら米国ではフェイクだという説が優勢である。ホダッグを捕まえようとしている人たちが集まりすぎている。本格的なハンターであれば確実に仕留めるために、威嚇をしないように少人数で行動するのが必然だ。

 もし、やじ馬だというのであれば、未知の凶暴そうな生物に皆がここまで接近しているというのはあまりに不自然だろう。そのため、ホダッグは精巧に作られた模造品であり、男性たちはエキストラで、トリック写真であるというのが一般的な見解のようだ。

 この写真を最後に目撃談はない。しかし、四肢の関節がないという点以外は不自然な生物でもないため、実在を主張する人たちもまだ多い。古代生物の生き残りの可能性は捨てきれない。皆に愛されるUMAだけに、その正体が判明した際には大きな話題となるだろう。

【関連動画】Cryptids and Monsters: The Hodag

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【153】かわいい未確認生物の代表「キャビット」

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キャビット

 現在も「妖怪三国志」など、多岐にわたってメディア展開し、新たな妖怪ブームを作り出した「妖怪ウォッチ」シリーズ。かつてのような盛り上がりは感じないかもしれないが、それはむしろ国民の中に浸透し始めているからかもしれない。

 その「妖怪ウォッチ」の代表的な妖怪といえば、ほとんどの人が「ジバニャン」と答えるのではないだろうか。かわいい見た目と性格で子供たちのみならず大人の女性からも人気があった。

 古来、猫は不気味さを有し、猫又などの妖怪のモチーフとなる、妖艶なイメージがあるのだ。一方で実際の猫といえば人間にとって愛玩動物であり、その愛くるしさと奔放さで非常にかわいがられている。ペットや猫カフェだけでなく、町の中に野良猫のいる風景は当然の日常のようなものだ。

 そんな魅力と設定をうまくキャラクターにしたのがジバニャンだと筆者は考えるのだが、実際に猫のかわいらしいUMAもいるのだ。その名は「キャビット」。

 キャビットとは一見するとキャロット、すなわちニンジンに似た文字列であるが、この言葉は「キャット」と「ラビット」を掛け合わせたものである。それもそのはず、猫とウサギの混合動物なのだ。

 猫とウサギがどのような割合で混ざっているのかというと、上半身は、ほとんどが猫であり、下半身にあたる後ろ足がウサギなのである。このように説明するとかなり大ざっぱなハイブリッド生物であるが、写真をご覧いただくと、その通り、大ざっぱな合体である。

 しかし、完全なフェイクとは言い切れないのだ。このキャビットはかなり大柄な個体だったようで、軽やかな前足と力強い後ろ足で勇ましく大地を走る写真も残されているようなのだ。

 ハイブリッド生物のフェイク写真は、例えば翼猫のように猫に無理やり翼をくっつけているパターンが多い。それでは本当に飛ぶことは不可能だ。このキャビットの場合は走る姿が残されており、無理やりやらせて撮れるものではない。

 キャビットという生物がいまだUMAであるのは、この後、目撃情報や写真の撮影は後を絶たないものの、個体が確認されていないからである。

 1977年にヴァル・チャップマンという男性が米国・ニューメキシコ州で猫とウサギを掛け合わせて生まれたというのが、キャビットの最初の報告だ。しかし、それも確かめようがなく、実際に実験の結果なのか、自然配合が生んだ偶然なのか、遺伝子操作が行われたのか、何も分かっていない。

 猫とウサギを掛け合わせるのは不可能だと言われていたが、ネット上にある動画ではウサギが猫を押し倒そうとしているものもある。尻尾が丸いタイプの猫の誤認説もあるのだが、一体、どれが本当なのだろうか。

【関連動画】A CABBIT rabbit cat!!!

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【154】3年間で100人以上を殺害した「ジェヴォーダンの獣」

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ジェヴォーダンの獣

 フランスで最も有名なUMAのひとつと言うと、皆さんは何が思い浮かぶだろうか。今でも犬型のUMAの噂が流れると、「こいつが復活したのではないか」と人びとを恐れさせている動物がいる。それが「ジェヴォーダンの獣」だ。

 ジェヴォーダンとはフランスの地名で、現在はロゼール県と言われている。県の面積のほとんどが山岳地帯で人口密度も低い地域である。そんなジェヴォーダンという地名を有名にしたのが、18世紀に猛威を振るったこの怪物の存在であった。

 ジェヴォーダンの獣は1764年から67年の3年間の間に200回以上も人間を襲撃し、100人以上の死者と80人以上の負傷者を出している。写真も証拠も現在となっては残されていないが、様々な形でイラストとなって現在まで語り継がれる伝説的な存在となった。

 見た目は牛のように巨大なオオカミ(もしくはイヌ科の生物)で、体毛は赤、巨大な牙が大きな口からのぞいている。尾は長く曲がりくねっている。残された文献やイラストによる描写はかなり細かく、妄想のような類いではないことが伝わってくる。

 正体に関しては諸説あり、富裕層の飼っていた珍しい動物のひとつであるライオンが人間を襲っていたのではないかというものがある。確かに、アフリカから舟で運ばれたライオンが逃げ出した場合、当時のフランス人がライオンを知らずに怪物だと思った可能性はある。

 筆者が有力視しているのは、やはり「大型のイヌ科の生物」というものだ。人間の元から逃げ出したペットが野生化し、巨大化するというのは生物学的に常識だと言われている。

 銀の銃弾によって倒されたという作り話のような逸話も残っているが、フランスの一地方で肉食動物が暴れ、大量に人間が捕食される事件が起きたのは事実である。その凶暴さ、運動能力に優れたため、フランス中を震撼させるような話題に発展してもおかしくない。

 正体はようとして判明していないが、大量殺人鬼ならぬ大量殺人動物の可能性は、今日でも起こりうる。自然破壊なども含め、対応を迫られる問題である。

【関連動画】Did Werewolves ever live? The Beast of Gevaudan

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【155】宇宙人が作り出した生物兵器「エイリアン・ビッグ・キャット」

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エイリアン・ビッグ・キャット

 UMA…日本ではユーマなどと呼ぶが、これはアンアイデンティファイド・ミステリアス・アニマルの略で、お分かりだとは思うが「未確認生物」を意味する言葉である。もちろんUFO(アンアイデンティファイド・フライング・オブジェクト)=未確認飛行物体の一般的な浸透にあやかって作られたものだ。

 海外ではそんな略称で親しまれるUMAが何体もいる。例えば「BTM」といえば、シンガポールの森林公園に出没する謎の類人猿「ブキ・ティマ・モンキー・マン」を指す。「BEK」といえば白目がまったくなく目の付近が闇のように真っ黒な「ブラック・アイズ・キッズ」のことだ。

 その中でも、ひときわカッコイイものは「ABC」だろう。アルファベットの最初の並び3文字、おそらく最も有名なアルファベットの並び。これに偶然にも当てはまるUMAをご存じだろうか? それが「エイリアン・ビッグ・キャット」なのである。

 その名の通り、宇宙生物や宇宙人が遺伝子工学で作り出した生物兵器の可能性もあると言われている。エイリアン・ビッグ・キャットはテレポーテーションや周りの草木に溶け込むよう姿を消すなどの人知を超えた超能力も持っているとされ実際に人が襲われたという報告もある。

 主に英国に出現する未確認生物なのだが、フランスに現れた巨大猫やインドのヒョウもエイリアン・ビッグ・キャットの一種、もしくは交配によって繁殖した子孫ではないかと推測されている。国外から来た生物を指している可能性もあり、筆者はかつて英国の富裕層が飼っていたピューマやチーターなどが逃げ出し、野生化したただの動物ではないかと推測している。

 容姿は、体長が60〜120センチと猫にしては巨大で、鋭い爪が特徴的だ。特性は前述の通り大型のネコ科の野生生物がいないはずの場所にこつぜんと現れ、その動きはかなり俊敏だそうだ。

 にわかに信じがたい話だが、エイリアン・ビッグ・キャットは突然、目の前に現れるテレポーテーション能力や周りの風景に溶け込むように消失してしまう能力など人知を超えた超能力を持っている。

 先日、イングランドの中央に位置する特別美観地域のコッツウォルズにて2人の男女がこのABCらしき生物と遭遇したとの報告があった。彼らは夜に車を走らせていたのだが、道路の脇から黒い大きな四足歩行する生物が姿を現すのを目撃。その生物が道路の真ん中で立ち止まったため、慌てて減速して車を止めたところ、その生物の異様な大きさに気がついたのだという。

 その生物は悠然と歩きながら、威嚇するかのように道路の真ん中で立ち止まり、2人の方を凝視した。車を止めた2人はその生物の大きさに驚がくし、しばしにらみ合いが続いたのだという。あぜんとする2人にこの謎の生物は近寄ってくるような身構えを一瞬だけ見せたが、そのまま姿を消したという。

 もし、急に目の前に現れたのであれば確実にABCだったのだろうが、まだ何とも判断のつかない状況である。

【関連動画】British Alien Big Cats | Storyteller Media

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【156】チュパカブラの祖先か?「バンパイアビースト」

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バンパイアビースト

 この写真は1954年に「バンパイアビースト」の撮影に成功したと言われているものである。

 当時のタブロイド紙によるとバンパイアビーストとは、同年1月に米国南東部に位置するノースカロライナ州の小さな町ブラデンボロに出現した未確認生物のことである。ウシ、ヤギ、ブタといった家畜を襲い、体内の血液をすべて吸い取って殺害したと言われている。

 話を写真に戻そう。外見は写真の通り、未知の生命体といった感じで、体中に斑点のような模様があり、顔はネコのようにも見える。頭部には巻き貝のような、触角のようなものが付いている。4本の足で体を支えているであろうことくらいは推測できるが、その正体はよく分からない。

 吸血生物で未確認生物といえば中南米、南米を中心に出現するチュパカブラが世界的に有名であるが、その出現は1995年とされているので、バンパイアビーストのほうが歴史が古いということになる。チュパカブラより約40年も前の話なのだ。

 ここから考えるに、チュパカブラの先祖的な存在とも言える。もしくはチュパカブラという概念が生まれる前に捕らえられたチュパカブラなのかもしれない。

 バンパイアビーストが捕獲されたことにより、家畜のみならず生命の危機を感じていたノースカロライナ州には平和が訪れただけでなく、米国全土にも安堵の声が広がった。

 というのも、バンパイアビーストの話題はあまりにセンセーショナルであり、米国全土で「未知の生物が現れた」と騒動になっていたのだ。新聞では写真付きで報道され、多数のハンターが捕獲作戦に参加。ハンターが集まりすぎたために、むしろハンターたちの身に危険が及ぶのではないかと当時の市長が警告を出すほどであった。

 いったんは落ち着いたかと思われたバンパイアビースト騒動、また近年になってノースカロライナの住民を脅かしている。2003年に過去と同じような被害が確認されると、ほんの2か月程度の期間に謎の家畜などの殺害が続いたのだ。

 この付近には古くからウマを殺すほどの吸血生物の存在は確認されておらず、まだその犯人も捕まっていない。世界中に広がるチュパカブラの存在とともに、その特定が急がれる事件である。

【関連動画】Vampire Beast Part 1

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【157】アルゼンチンに残る小人のミイラ「アッタ・ボーイ」最新情報

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ロバート・リプリー氏と小人

 南米には古代文明が栄えた遺跡があるためか、神秘的なイメージが非常に強い。古代文明によるオーパーツ(時代錯誤な遺物、当時の技術にそぐわない出土品)であったり、UFOの目撃情報も多く、異星人の噂もささやかれ、現代UMAの代表格であるチュパカブラも話題に上がる。ヨーロッパ人が上陸した時に原住民に巨人がいたという逸話も残っている。南米大陸は不思議の宝庫なのである。

 そしてもうひとつ、南米を代表する不思議といえば〝小人〟である。また新たに南米で小人の存在が確認されたのだ。

 2014年4月に南米アルゼンチンの民家で「走り抜ける小人」が撮影され、その動画がアップロードされると世界中を騒然とさせた。台所で遊ぶわが子を撮影していた母親。わが子の背景の物陰から小さい何かが走り抜けたのだ。

 この母親、最初は「ネズミか何かだろう」と思っていたため、カメラを回したまま、その「何か」を追いかけたのだが、姿は捉えられなかったようだ。ただひとつだけ異変があったのが、「何か」が消えていったと思われる方向に悪臭が立ち込めていたのである。「一体、なんだろう?」と疑問に思った母親は当然のごとく動画を再生したところ、そこには20~30センチの人型の生物が美しいフォームで走る姿が収められていたのだ…。

 もちろん、あまりにも宇宙人的な爬虫類と人間を掛け合わせたようなシルエットにフェイク動画を疑う声は多かった。しかし、この母親には動画編集の知識がなく、また小人の影があまりに自然なため、フェイクではない可能性を指摘する声も少なくない。

 この他に南米を代表する小人といえば、2003年にチリの北部にあるアタカマ砂漠で発見された「アタカマ・ヒューマノイド」だろう。細い体に縦長に伸びた頭部を持った奇妙な15センチほどの人型のミイラ。これもまた、あまりにも宇宙人的な見た目をしているのだが、実際には「胎児ほどの大きさのままだった」れっきとした人間であるとの調査結果が出ている。

 アタカマ・ヒューマノイドと同じパターンかは分からないが、似たような形状の小人のミイラは南米で出土することがあり、米国の漫画家であるロバート・リプリー氏も同様のミイラを所持していた。この写真は、奇妙なものが好きだったリプリー氏と小人のミイラを撮影したものである。彼はこのミイラを「アッタ・ボーイ」と名付けた。

 また、2008年にアルゼンチンでは地の精霊である「ノーム」らしき存在を捉えた動画も出回っている。頭部が三角形にとがっているため、ノームのようなトンガリ帽をかぶっているように見え、大きさも人間の子供程度だったといわれている。これが帽子ではなく、三角形の頭部の生物であったら面白いのだが、人間でギリギリ扮装できる大きさなのが惜しい動画である。

 南米での小人の話は古くからの伝説もあれば物証も多く存在している。これからもたゆまぬ南米の小人研究を続けていく必要があるだろう。

【関連動画】アルゼンチンノーム

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【158】コイが龍になる明治時代の未確認生物「龍魚」の正体は?

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龍魚と呼ばれる動物

 我が国日本でも古くから未確認生物と呼んでいい存在の記述は残されている。妖怪と未確認生物の違いはさまざまにあり、今までにも散々語ってきたが、「これは創作の可能性がほぼなく、単純に見かけた〝当時では解明できなかった生物〟なのだろう」と思えるものがある。

 今回紹介する「龍魚」は、コイが龍になると言われているもので、大もとは怪物・幻獣の一種として存在した。入れ墨の題材として扱われることで有名だ。水しぶきを上げて描かれる龍のような顔のコイは、鮮やかな色彩で美しいながらも迫力を感じさせる。

 そういった想像上の生物と、現実に見た不思議な生物を重ねあわせてしまうことがある。「麒麟」や「獅子」は架空の動物であったが、キリンやライオンを見た時に当てはめてしまったのだろう。

 龍魚の目撃は明治時代、1873年の3月7日に茨城県でのこと。体に文様の浮き上がった2・4メートルほどの魚が捕獲されたのだ。その様子は当時の新聞に掲載されたのだが、その後もたびたび同様の存在が報道された。

 この写真は新聞ではないが、その龍魚と呼ばれる動物の詳細が描かれている。細かに特徴が描いてあり、もし創作だとしたら、相当な遊び心とそれなりの知識がないと作れないだろう。実際にこのようなものが捕獲された可能性は非常に高い。

 龍魚の正体だが、チョウザメではないかと推測されている。そう、キャビアの卵を産むことで知られている魚である。チョウザメは古代魚のひとつで、3億年も前から今現在まで姿を変えずにいる魚類だ。ちなみに外見が似ているから名前にサメと付いているがサメとは違う仲間である。

 チョウザメは小さいものは2メートルにもならないが、大型のものは5メートル近くにもなるため、目撃情報と食い違わないだろう。

 人は自分の知識内にない生物を見た時に何かしら把握したいと思い、自分なりの理解で概念を形作ろうとする。その結果、想像上の動物を当てはめて安心することもある。昔の日本人にとって、龍魚も同じようなことだったのではないだろうか。

【関連動画】Белуга с ростом человека зимняя рыбака на жерлицу

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【159】人の顔を持ち人を食う獣「マンティコア」

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人の顔を持つ「マンティコア」

 ゲームなどのモンスターとして登場し、日本でも少しずつその存在が浸透しつつあるUMA「マンティコア」。東南アジアから中東、ヨーロッパでは非常に知名度が高い存在である。

 その外見は非常に分かりやすく、人間の顔にライオンの体、そしてサソリのように毒を持ち、先端にトゲの塊のついた尾があるという。大きさは1メートル程度から3メートルまで記録があり、広範囲で知られるだけあって証言は様々だ。

 目は灰色とも赤く光り輝くとも言われ、その性格は獰猛(どうもう)である。動き、特に走るのが速くて人間を食すのが好きらしい。人間にとって恐怖の存在そのものなのだ。

 この見た目からも分かる通り、いわゆる合成獣=キメラに近いものなのだろうか。紀元前5〜4世紀のギリシャの書物には記述があり、寓話や神話の中にも登場する。今では未確認生物というよりは幻獣のような扱いなのかもしれない。

 先に広範囲と書いたが、出現情報はインド、インドネシア、マレーシアの森林と言われ、ほぼアジア全域ではないかとも推測できる。そしてヨーロッパでは凶暴で悪魔的なものの象徴として描写されてきた。

 もともとマンティコアはペルシャ語の「マンティコーラース」が語源で、「人を食らう生き物」を意味した。アジア方面に棲息するベンガルトラを指していたとか、のちのちハイエナを見たヨーロッパ人がマンティコアだと思ったのではないかとも言われている。実在の獰猛な動物の話が誇張されて広まって、幻獣のような存在まで進行したのかもしれない。

 しかし、1990年代にイスラム圏とおぼしき場所でマンティコアではないかと言われる映像が撮影されていた。この動画は現在でもユーチューブで確認できるが、確かに人間の顔を持ち、30〜50センチの体長でネコ科の獣のような体を持っている。

 あまりにもハッキリしているためフェイク動画の可能性も高いが、人間の手によって生み出された生物の線も否定しきれない。長い歴史の中でさまざまな情報が交じり合って生まれた怪物なだけに新たな情報が出てくるのを気長に待ちたい。

【関連動画】Real Chimera/Manticore

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