モスマン(蛾人間)は、最も有名な飛行UMAである。外見的特徴は、間隔が離れた赤い目玉に、大きな2つの翼を持ち、首がなく「キィキィ」となく。時速160キロで自動車を追跡したという。
別名「ザ・バード」とも呼ばれた。1966年から67年にかけて、米国・ウェストバージニア州の片田舎ポイント・プレザントに出没した。
正体に関しては空を飛んでいたビニール袋、地元に住んでおり白人に苛められたインディアン・ショウニー族の呪いとか、宇宙人が遺伝子工学で創り上げた人工の生物とか、カナダツルが正体という説など様々な仮説が唱えられている。
米国人の間では有名なUMAであり、町の中心地にはモスマン像があり、毎年モスマンフェスティバルが開催され全米から大勢の観光客が訪れる。フェスティバルの内容も、モスマンフィギュアや販売されたり、モスマンが出た現場を目撃時間に合わせて訪問するツアーなど様々な企画が実施されている。
モスマンは66年11月12日に初めて目撃された。ウェストバージニア州クレンデニンの墓地にて、埋葬準備中の5人の男性が木立の中を飛行する茶色い男を目撃。11月15日の夜中には、若夫婦がポイントプレザント近くに位置する「廃虚になっている火薬工場」付近をドライブ中、飛行する謎の生物と遭遇。恐怖のあまり時速160キロで逃走したが、ほぼ同じスピードで追跡された。
同じ夜には、ポイントプレザント北東約145キロにあるセーラムで、モスマンらしき怪物の目撃証言がリポートされている。
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