2010年に人類史上初の小惑星への到達とサンプル採取を行い、帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。その後継機「はやぶさ2」が12月3日に打ち上げられた。
また、6日にはNASAが開発を進めている宇宙船「オリオン」の試験機が打ち上げられ、試験飛行を終えて帰還したニュースも流れた。「オリオン」は将来的には火星への有人探査を目指しているという。
太陽系では地球の隣に位置する惑星の火星。水分は存在するが太陽との距離が遠いため、気温は寒いところではマイナス70度以下にもなる。荒涼とした赤茶けた大地が広がり、地球の10分の1の質量しかないため、大気は希薄で重力も地球の40%ほどしかない。
かつて古典SFの世界では、宇宙人といえばタコのような姿をした火星人や金星人というのが定番であった。だが、こうした調査から火星の実際の環境が明らかになったことによって、現在では火星には文明を築けるほどの高等生物はもちろん、生命も存在しないという結論がなされている。
しかし、そんな定説を覆すかもしれない驚がくの写真画像が公開され、話題になった。03年にNASAによって打ち上げられ、火星に到達した火星探査機「スピリット」が05年に送ってきた写真に、奇妙な物体が写り込んでいた。それは荒野にぽつんと残された、人の頭蓋骨に酷似した物体だった。周辺の岩と見比べてみても風化の具合が異質であり、大きさも人間とほとんど同じということで話題になったのである。
そして、07年に「スピリット」が送ってきた映像には、まるで「岩陰に腰掛け、手招きする」人に似た姿が写っていた。もっとも、こちらは周囲に写っている物体や「スピリット」本体に比べてはるかに小さいことから、光の加減と風化によって生み出された偶然の産物ではないかとみられている。とはいえ、前述の頭蓋骨に酷似した物体の存在もあるため、もしかすると本物の火星人「マーズマン」か!?と期待してしまいたくなる画像ではある。
計画にトラブルが起きなければ「はやぶさ2」が目標の小惑星に到達するのは18年ごろ。「オリオン」が有人火星探査を行うのは30年ごろとなっている。もしかするとそう遠くない未来、我々は宇宙空間にうごめく未知の生物を目撃することになるのかもしれない。
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