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Channel: オカルト評論家 山口敏太郎のUMA図鑑
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【80】火星探査機から送られてきた写真の奇妙な物体はマーズマン?

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火星人(イメージ図)

 2010年に人類史上初の小惑星への到達とサンプル採取を行い、帰還した小惑星探査機「はやぶさ」。その後継機「はやぶさ2」が12月3日に打ち上げられた。

 また、6日にはNASAが開発を進めている宇宙船「オリオン」の試験機が打ち上げられ、試験飛行を終えて帰還したニュースも流れた。「オリオン」は将来的には火星への有人探査を目指しているという。

 太陽系では地球の隣に位置する惑星の火星。水分は存在するが太陽との距離が遠いため、気温は寒いところではマイナス70度以下にもなる。荒涼とした赤茶けた大地が広がり、地球の10分の1の質量しかないため、大気は希薄で重力も地球の40%ほどしかない。

 かつて古典SFの世界では、宇宙人といえばタコのような姿をした火星人や金星人というのが定番であった。だが、こうした調査から火星の実際の環境が明らかになったことによって、現在では火星には文明を築けるほどの高等生物はもちろん、生命も存在しないという結論がなされている。

上の写真の円内がマーズマン、下の写真は頭蓋骨

 しかし、そんな定説を覆すかもしれない驚がくの写真画像が公開され、話題になった。03年にNASAによって打ち上げられ、火星に到達した火星探査機「スピリット」が05年に送ってきた写真に、奇妙な物体が写り込んでいた。それは荒野にぽつんと残された、人の頭蓋骨に酷似した物体だった。周辺の岩と見比べてみても風化の具合が異質であり、大きさも人間とほとんど同じということで話題になったのである。

 そして、07年に「スピリット」が送ってきた映像には、まるで「岩陰に腰掛け、手招きする」人に似た姿が写っていた。もっとも、こちらは周囲に写っている物体や「スピリット」本体に比べてはるかに小さいことから、光の加減と風化によって生み出された偶然の産物ではないかとみられている。とはいえ、前述の頭蓋骨に酷似した物体の存在もあるため、もしかすると本物の火星人「マーズマン」か!?と期待してしまいたくなる画像ではある。

 計画にトラブルが起きなければ「はやぶさ2」が目標の小惑星に到達するのは18年ごろ。「オリオン」が有人火星探査を行うのは30年ごろとなっている。もしかするとそう遠くない未来、我々は宇宙空間にうごめく未知の生物を目撃することになるのかもしれない。

 

■関連動画■マーズマン

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【81】少女たちの小さな友達「コティングリーの妖精」

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世界中を驚かせた妖精の写真

 妖精といえば、おとぎ話の絵本に出てくる姿を思い浮かべる人が多いだろう。手のひらに乗るほど小さく、美しい姿をして背中に蝶のような羽を生やしている姿がありがちなものだが、中には毛むくじゃらだったり老人の姿をしているなど、お世辞にもかわいらしいと言えないものも多い。日本でいうところの「妖怪」に近いものが含まれているのだ。

 妖精伝説が多く残っているのは英国だが、かつてこの地に住んでいたケルト族の文化の影響もあり、英国では現代でも妖精の存在を信じている人が多いという。そんな妖精伝説の残る英国でとんでもない写真が撮影され、世界中を驚かせることになった。

「コティングリーの妖精」騒動だ。

 1920年、ブラッドフォードに近いコティングリー村に住むエルシーと、彼女のいとこのフランシスという2人の少女がエルシーの父親に借りたカメラで5枚の写真を撮影。そこにはなんと、彼女たちと遊ぶ妖精たちの姿が写っていたのである。

 この写真はシャーロック・ホームズシリーズの生みの親であるコナン・ドイルのもとに送られ、彼が「偽造ではない、本物の写真である」と雑誌の記事で断定したために大論争が巻き起こった。

「ガラス原板をいじった偽造ではないか」とする説も出たが、まだ幼い彼女たちがカメラの機構を理解して偽造できたとは考えにくく、写真は本物であると考えられたのである。
 だが、後に彼女たちは取材に来た記者たちに写真が捏造であったことを告白した。

 フランシスはエルシーとよく森で遊んでいたが、そのたびに泥で靴や服を汚してしまっていた。彼女は汚した言い訳に「妖精を見に森に行っている」と言っていたのだが、本物の写真があれば大人が森に遊びに行くのを許してくれるだろうと考え、2人は絵に描いた妖精と一緒に写真を撮ってみせたのである。

 しかし、5枚の写真のうち1枚だけは本物、「本当に妖精が写ってしまったもの」だと断言したのだという。茂みで動いたものに慌ててカメラを向けて撮影したのだと——。

 くだんの写真には、中央に繭(まゆ)に包まれたようなうっすらとした妖精の姿と、左右に羽を生やした妖精としか思えない人型の何かの姿が写っている。そして、最新技術でネガが鑑定されたところ、この写真にだけは偽造の証拠が認められないという結果が出されたのだ。

 なお、この妖精が撮影された写真機と写真のガラス原板は日本の研究家、井村君江氏の手元に渡り、うつのみや妖精ミュージアムにて展示されている。

 英国では今でも多くの人が妖精の存在を信じ、中には「妖精のミイラ」などのアート作品を作製する人も存在する。こちらの妖精のミイラはお台場デックス東京ビーチにある「山口敏太郎の妖怪博物館」で実物を観賞することができるので、興味のある人は見に行ってみてはいかがだろうか。

 

■関連動画■コティングリー事件 を題材にした映画『フェアリーテイル』のトレイラーです

FairyTale: A True Story (9/10) Movie CLIP – A Visit from the Fairies (1997) HD

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【82】神聖な場所に現れる!?光り輝く人影「フラッシュマン」

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シャドーマン

 年末年始、休みを利用して初詣などで寺社仏閣に参拝する人も多いだろう。一般的には、寺社仏閣など神聖な空間には化け物や妖怪は出ないというイメージが強い。しかし、近年になって神聖な場所でも幽霊らしき存在や怪物、未確認生物が目撃されるというケースが報告されてきている。

 2012年12月30日午後7時ごろ、参拝客で混雑する浅草の浅草寺境内で、ある人物が奇妙な人影を目撃した。その人影は人間大で、白く強い光を放っているように見えたという。

 白く光る人影は大股で目撃者の前を横切ると、前方を歩いている参拝客の集団に背後から忍び寄ろうとしていた。この時、周囲の人々は誰も白い人影には気づいていない様子だったという。

 そこで、目撃者は半信半疑ながらも手にしていたカメラを取り出し、白い人影に向けてシャッターを切った。すると、写真には見事に白く発光する謎の人影の姿がとらえられていたのである。

 この光る人影は、写真で見る限りは人間とほぼ同じ大きさに見える。また、画像を拡大してみると首から肩にかけてのラインが存在することがわかるため、やはり他の生物よりは人間に近いように感じられる。

 その姿はまるで東宝特撮映画「電送人間」のワンシーンを思い起こさせる。筆者はこの特撮作品への愛をこめ、この光輝く謎の人影を「フラッシュマン」と名づけた。

フラッシュマン

このフラッシュマンは近年、世界各地で目撃されているようで、海外では教会で撮影された天使に似た光る人影などのケースが報告されている。

 だが、我々日本人はひょっとすると昔からこの怪人を既に目撃していたのではないか?とされる見方がある。

 江戸時代の作家である山東京伝(さんとう・きょうでん)の草双紙(くさぞうし=絵入り娯楽本)「妬湯仇討話(うわなりゆあだうちばなし)」には「二本足の幽霊」が出てくるのだが、この幽霊の姿は下半身こそ普通の人間のものであるが、太ももから上は燃え盛る炎になっているのだ。

 この幽霊の絵を描いたのは浮世絵師としても知られた歌川豊国。もしかすると彼は実際に目撃した、ないしは聞いた異相の幽霊が基になっているのかもしれない。

 なお、ゲゲゲの鬼太郎で知られる水木しげる氏は、この絵を石川県に伝わる提灯の火を消してしまう妖怪「火取り魔」の姿として採用し、著作で紹介している。

 フラッシュマンと対照的な怪人型UMAに、動く人影のような怪人「シャドーマン」が存在する。

 こちらは肉眼で確認することはできないが、ビデオカメラやスチールカメラには、動いている黒い人影が写り込んでしまうという奇妙な特徴を備えている。正体については幽霊や、異次元にすむ生物ではないかとされているが、正体はいまだもって不明のままである。このシャドーマンも近年になって日本でたびたび目撃されるようになったものだ。

 果たして、この奇妙な怪人UMAたちは何のために出現するのか? もしかしたら、あなたも初詣に行った先で、奇妙な人影を目撃してしまうかもしれない。

 

■関連動画■海外版フラッシュマンのライトビーイング動画

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【83】伝説の岩窟が今も残る「猿鬼」

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インドの巨人ジャングルマン

 石川県能登半島の突端部に存在する能登町には猿とも鬼とも区別がつかない凶暴な化け物「猿鬼」がすみ、人里に下りてきては悪事を働いていたという伝説が存在している。

 猿鬼は最初のうちは大西山(柳田村=現鳳珠郡能登町)にすむ善重郎という猿に従っていたのだが、やがて他の猿を率いて田畑を荒らすなどの悪さを行うようになったため、善重郎や村人たちによって大西山から追い出されたという(一説には善十郎猿ではなく大西山の神が追い出したとされている)。

 しかし、追い出された猿鬼と配下の猿たちは、今度は近隣の柳田村(当時)を拠点に悪事を働くようになった。

 猿鬼らの悪事は日を追うごとにひどくなり、ついには出雲で行われた神々の会議の議題にとり上げられ、気多大社の神を大将、大幡神杉姫を副将にして猿鬼討伐の神軍が結成されるに至った。

 神軍は柳田村まで進軍していったが、猿鬼に不意を突かれて敗走してしまう。

 この時、猿鬼は全身に漆を塗り、毛皮を固めて神々の矢や剣が体に届かないように強化していたとされている。

 普通に弓で射掛けても跳ね返されると考えた神々は「筒矢」というひと工夫した矢を準備して再び猿鬼に向かった。

 筒矢は文字通り筒状の先端部を持つ矢で、その内部にさらに細い矢を仕込んでおけば、外側が跳ね返されても中の細矢が猿鬼の体を傷つけるだろうと考えたのだ。

ヒューマンクリ-チャ-

 こうして再び神軍と猿鬼軍は相まみえた。

 猿鬼は開戦早々に大将の気多大明神に襲いかかったが、その瞬間にすかさず神杉姫の放った筒矢が猿鬼の左目を射抜いた。

 猿鬼は左目から黒い血を流しながら逃走。迫る神軍への抵抗を続けるも配下の猿たちも壊滅状態となり、追い詰められて首をはねられたとされている。

 なお、この時、猿鬼の首から流れた黒い血によって染まったことからこの川は「黒川」と名付けられたという。

 神々は倒れた猿鬼の亡骸を手厚く葬った。これが柳田村大箱にある「鬼塚」であり、村人たちは猿鬼が隠れ住んでいた岩井戸の岩窟の近くに祠(ほこら)を建てて猿鬼の霊を祀った。

 これが現在の岩井戸神社であり、神社を取り囲む社叢(しゃそう)は天然記念物にも指定されている。

 なお、岩井戸神社境内の案内板には同じ石川県輪島市出身の漫画家、永井豪氏の描いた猿鬼くんのキャラが描かれている。

 猿鬼の岩窟も残っているが、昔に比べて今では小さくなってしまったとされている。

 

■関連動画■能登柳田の猿鬼伝説 ~岩井戸神社~

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【84】伝説上の生物「河童」は非常に身近なUMA

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 日本で古くから妖怪の代表格として知られているのが「河童」だ。頭に皿、背中に甲羅があって両生類のようにぬめりのある肌を持ち、大きさは人間の子供程度しかない。しかし、力は人間に比べてはるかに強く、人や牛馬を水中に引きずり込んだりする。屁や体臭が非常に生臭く、臭気を嗅いだ人が病気になるという話や、左右の腕がつながっており片方を引っ張るとそのまま抜けてしまうという話も伝わっている。

 このように通常は伝説上の生物として考えられている河童だが、意外にも目撃証言は現代でも報告されており、近年ではむしろUMAとして認識されていることも多い。

 1985年8月1日深夜、長崎県対馬市厳原町(いづはらまち)久田(くた)で、城崎氏がイカ釣りの帰りに河童らしき生物と遭遇したという。

 その生物は身長1メートルほどで、ザンバラ髪で口がとがっていたという。

 城崎氏ははじめ子供かと思ったのだが、その生物は城崎氏を警戒したのか、道から外れて川に飛び込み姿を消した。

 翌朝、気になった城崎氏が近所の人を伴って遭遇した現場に戻ってみると、路上には長さが最大で22センチ、幅最大12センチほどの三角形の足跡が点々と残されていたのである。

 まだ粘り気のあった足跡には成分も残っており、警察によって採取されたが、どういうわけかそのまま廃棄処分となってしまったという。

 1991年6月、宮崎県西都市では一般家屋に未知の生物が侵入し、室内に奇妙な足形を残していくという事件が起きた。こちらの足形も三本指が目立つ三角形で、長さ約12センチ、幅約10センチだった。

 この足跡に残されていた液体成分を分析したところ、この家の裏の湧き水に含まれる鉄分が検出されたという。

 2000年代に入ってからも目撃証言はたびたび出てきている。2003年には、佐賀で撮影されたという“池から顔を出す河童らしき生物”の写真が東スポの紙面を飾った。

 また、海外で目撃されているカエル男などの半魚人に似たUMAとの類似性が見られることから、海外にも近縁種がいるのではないかと考えられている。

 変わったところではグレイ型宇宙人と特徴が似ているため、実は宇宙人だったのではないかとする説も存在する。

 今でも目撃証言が多いUMA・河童。もしかすると、近い将来本当の生物として確認される日が来るのかもしれない。

■関連動画■泳ぐ河童の衝撃映像

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【85】「マレーシアの多頭巨人」は宇宙人か伝説の怪物か?それとも…

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 未確認生物で近年注目を集めている地域が東南アジアだ。特にマレーシアでは3メートルを超えるビッグフットに似た獣人型UMAが目撃されたり、大型生物の骨が発見されるなど巨大なUMAに関する目撃証言や証拠が相次いで発見されているのだ。

 そんな中、未確認生物の中でも類を見ない異形の姿をしていたために話題になったUMAが、今回紹介する「多頭巨人」だ。

 目撃されたのは2009年、首都クアラルンプールでのこと。マレーシア人と中国人の2人が夜道に立つ巨大な人影に遭遇した。

 その人影は身長約12フィート(約3・7メートル)もあり、長い胴から極端に短い腕と足が生えていた。そして何より、頭が複数あったというのだ。そしてこの異形の巨人は、驚く目撃者たちに向けて話し掛けてきたという。

 その言語は今まで聞いたこともない言葉で、複数の人間が同時にしゃべっているかのようだったという。すべての頭が口を開いてしゃべっていたのだろうか…。

 なお、姿こそ恐ろしいものであったが、非常におとなしく、態度はむしろ紳士的ともいえる雰囲気だったため、目撃者らが生命の恐怖を感じたことはなかったという。

 そして、手にしていた携帯電話での撮影にも成功している!

 文頭に掲載されている写真がその多頭巨人をとらえたものである。体のところどころがぼこぼこと奇妙に膨れ上がり、細い手足がのぞいている様子が逆光の中に浮かび上がっている。

 目撃者たちは、この巨人が今まで聞いたことのない言語を操っていたことから宇宙人だと考えたようだ。確かに過去に目撃された宇宙人の中には非常に大きな体を持つものが存在する。1952年に米国で目撃された「フラットウッズ・モンスター」、73年に同じく米国で目撃された「パスカグーラの宇宙人」などが約3メートルの巨体を誇るものだ。しかし、頭が複数あるようなケースは他の宇宙人にも見られない。

 一方でマレーシアには通称「出っ歯の幽霊(Snaggle—toothed Ghost)」と呼ばれる、密林の奥深くに潜み人間には危害を加えない、おとなしい怪物の伝説がある。

 日本にも体が1つで頭が2つある「両面宿儺(りょうめんすくな)」や、欧州にまで目を向ければ複数の頭を持つ「ダンタリオン」という悪魔が存在する。彼らが見たのは宇宙人ではなく、昔から人々の間で語り継がれてきた怪物の姿だったのだろうか?


 ここで、いま一度撮影された写真をよく見てほしい。もともと逆光になり鮮明なものでないため、トリック写真ではないかとも考えられているものであるが、問題のシルエットをよく見ると——まるで1人の人間の肩に2人の人間が乗っているように見えないだろうか?

 また、目撃した人物がマレーシア人と中国人という組み合わせも興味深い。マレーシアではインド系住民、中華系住民、マレー系住民の複数グループが対立しており、民族間の対立構造が国内問題を引き起こしているとする見方がある。つまり、複雑な民族問題を多頭の怪物になぞらえてやゆしたものだったのではないか、とされているのだ。

 昔から社会風刺にグロテスクな怪物を創作し、隠喩する文化は世界各地に存在した。今回の多頭巨人もそんな社会風刺の産物だったのだろうか?

 

■関連動画■BIGFOOT, Malaysia proof

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【86】乗組員26人が目撃! 波間からのぞくギョロ目「カバゴン」

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カバゴン

  今までさまざまなUMAを紹介してきたが、見た目と名前のインパクトで1、2を争うものは「カバゴン」を置いて他にないだろう。

 冗談のような名前だが、れっきとした正式名称である。それもそのはず、このUMAを目撃したのは遠洋漁業に出ていた日本人であり、UMAの見た目がカバに似ていたために「カバゴン」という名前が付けられたのだ。

 1974年4月28日午後、日本の遠洋漁業船「第二十八金毘羅丸」がニュージーランド南東沖合を航行中、海面から顔を出していた怪獣と遭遇。なんと、乗組員26人全員が怪物を目撃したという。確認できたのは頭部だけであったが、それでも1・5メートルほどの大きさがあった。怪物はしばらく乗組員らと対峙していたが、やがて海中へ姿を消していったという。

 この事件は現地ニュージーランドの情報誌「ニュージーランド・ウイークリー・マガジン」でも取り上げられ、同誌では目撃された海域に近い海岸で、謎の生物のものと見られる足跡が発見された、とも報じていた。

 後に、目撃した木村実船長がこの怪物の姿を絵に残している。シワが多い頭部に、赤く光っていたという大きな目玉。また、UMAの絵には珍しく大きな鼻の穴も描かれており、潰れたような形状をしていたとされる。

 なお、確認できたのは頭部のみであるが、体色は褐色に近い灰色とトドやアシカ、アザラシなどの海生哺乳類に近いため、アシカやトド、セイウチなどの誤認だったのではないかとする説も存在する。確かに、大きさなどからセイウチが一番似ていたそうだが、セイウチが生息しているのは北半球のみなので、南半球のニュージーランド沖に出現したとは考えにくい。

 では、カバゴンの正体は何だったのだろうか。一つは、南極で目撃されている他のUMAと同一種だったのではないか、とする説だ。1956年には南極基地から帰還する越冬隊が宗谷丸のブリッジから謎の生物を目撃。当時人気だった怪獣映画「ゴジラ」にちなんで「南極ゴジラ」と命名された。

デスモスチルス

 なお、南極ゴジラも全身を黒褐色の体毛に覆われており、毛が長く、一見するとオカッパ頭のように見えたということなので、もしかすると南極ゴジラとカバゴンは同一個体か近縁種だったのかもしれない。

 もう一つは、まったくの新種か、既に絶滅してしまったと考えられている生物の生き残りだったのではないか、とする説だ。特に氷河期直前である中新世後半のトートニアン期まで生息していた「束柱類」の生き残りではないかとする説が根強い。束柱類は束状になった独特の歯を持つ原始的な哺乳類で、日本で発見されたデスモスチルスが代表格となる。

 かつてはカバに似た外見から半水生だと考えられていたが2013年4月3日、大阪市立自然史博物館、ドイツ・ボン大、足寄動物化石博物館などで構成される研究グループが束柱類の骨密度を研究した結果、海に適応し遊泳能力の高い動物群であると結論づけている。これが正しければ、カバゴンや南極ゴジラは氷河期を生き延びた束柱類と言えるかもしれないのだ。

 

■関連動画■復元技術 (7)絶滅哺乳類の復元~デスモスチルスの謎~

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【87】モスマンは明治14年に日本に飛来していた!?

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モスマンのイメージ(上)と熊蜂

 明治14(1881)年6月15日の「東京絵入新聞」に、奇妙な生き物に遭遇・撃退したという記事が掲載された。

 大阪から京都にまたがる山中で、奇妙な鳥が目撃されるようになった。その大きさは子牛ほどもあり、両翼を広げれば天をも覆うほどの大きさがあるとのことで、現地の人々はみな恐ろしがっていた。

 ある日、その噂を聞きつけた十津川の猟師で三次という名の者が同業者を1人連れ、怪鳥が現れるという山に分け入った。

 やがて、はるか遠くの峰に前出の怪鳥の姿を見受けることができたので、三次はすかさず怪鳥を仕留めるために猟銃を撃った。

 しかし、弾は怪鳥に当たることなく外れてしまい、さらに先ほどの一撃に怒ったのか、怪鳥は弾込めしていた三次に襲いかかり、彼の背中をわしづかみにした。

 このままでは捕まってしまうと慌てた三次は懐の小刀で帯を切り、怪鳥が捕んでいた上着を脱ぎ捨て地べたに身を伏せた。すると、怪鳥はそのまま彼が脱ぎ捨てた上着をつかんだまま、はるか遠くへ飛び去って行ったという。

 これだけでも十分に未確認生物と接近遭遇した恐怖体験になるが、このまま逃げ帰って他の猟師に手柄を取られては地元猟師の名折れといって、三次はすぐに支度を整え、仲間の猟師らとともに再び山に分け入った。

 そう、怪鳥にリベンジを挑んだのである。

 そして、彼らははるか遠くの木にとどまり、悠然と空を見る怪鳥の姿を捉えた。この時、見えた怪鳥の様子は「非常に眼光が鋭く、まるで妖怪変化のようだった」という。

 姿こそ恐ろしいが、逆に羽を休めている今こそ狙い目だと考え、三次たちはみな猟銃の筒先を怪鳥に向け、一斉に引き金を引いた。さしもの怪鳥も狙いを定めての一斉射撃にはかなわなかったか、木から大きな音を立てて落ちていったという。

 彼らが仕留めた怪鳥の正体は、近寄ってみて初めて明らかになった。それは身の丈六尺三寸(約189センチ)、重さ十六貫(約60キロ)にもなる巨大な熊蜂だったという。

 この関西の巨大熊蜂退治はその大きさや習性が詳細に語られているという点で非常に興味深い。同時に、詳細な計測結果が出ているからこそ、果たして彼らが本当に仕留めたのは巨大化した昆虫だったのだろうか、という疑問も湧く。

 もしかすると、彼らが仕留めたのは全く未知の生物で、身体的特徴(羽がある、黒い剛毛が生えている、目が大きく光る)から既知の生物の蜂が巨大化したものであると結論づけたものかもしれない。

 実は、先に挙げた身体的特徴を備えるUMAが存在しているのだ。その名は「モスマン」。米国で目撃され、出現すると近い将来、不幸な事件が起きるとされる有名なUMAである。

 この巨大熊蜂が目撃された明治14年は憲法の制定をめぐって伊藤博文と井上毅が対立する大隈重信と慶應義塾門下生を政府から追放するという政治事件が起こっている。

 もしかすると、この巨大熊蜂は揺れ動く政界と日本の現状を予知して飛来したのかも知れない。

 

■関連動画■Angel volando a un edificio( モスマン 不幸を呼ぶ未確認生物)

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【88】遺跡に残る恐竜生存の証拠!? アンコールワットの「ステゴサウルス」

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  カンボジアのアンコール遺跡は、9世紀から11世紀ごろにかけて建設されたクメール王朝の建築群である。代表的な寺院遺跡であるアンコールワット、城塞都市の遺跡であるアンコールトムなど複数の建築群から成る大規模な遺跡群だ。

 このアンコール遺跡東部に、タ・プロームという寺院の遺跡がある。仏塔に大きな顔が彫られた観世音菩薩像や、遺跡に根を張るガジュマル群といった自然と文化が混然一体となった景観が魅力的な遺跡である。

 この独特の景観はアンコール遺跡の中でも特に異彩を放つものであり、映画「トゥームレイダー」の撮影が行われたりもした。

 このタ・プロームにある門の1か所に、奇妙な動物が彫られているのだ。4本足で歩き、背中に花びらのような背ビレを生やした奇妙な生物…どこからどう見ても中生代に生きていた恐竜「ステゴサウルス」としか思えないシルエットなのだ。

 しかし、タ・プロームが建立されたのは12世紀ごろ。恐竜が絶滅したとされる白亜紀末期からは大きく隔たっている。

 このレリーフのように本来ならば存在し得ない“場違いな加工品”のことを「オーパーツ」と呼び、世界には他にも恐竜をかたどったとしか思えない造形の遺物が出土することがある。

 例えばメキシコ・アカンバロで出土した恐竜土偶、南米ペルーで出土したレリーフの入った石「カブレラ・ストーン」だ。

 これらの遺物をもって、「実は恐竜は生き延びており、人間と共存していたのだ!」とする説がある。

 さて、実際に現地へ赴き、実物を見て写真に収めた筆者は「おそらく、サイなどの動物をデフォルメして彫ったものではないか」とみている。実際、よく見るとサイ独特の鎧(よろい)のような皺(しわ)に似た彫り込みがされているのも分かる。

 とはいえ、当時の人が実際に何をモチーフにしてこのようなレリーフを作ったのかは分からない。もしかしたら、すでに絶滅してしまった動物かもしれないし、架空の、全く空想の生き物を彫り込んだのかもしれない。果たして、このレリーフの正体は何なのだろうか?

 実は、アフリカのケニアには背中に大きなヒレにも似た背板を備える「ムビエル・ムビエル・ムビエル」という名の大きなトカゲ型UMAの存在が噂されている。

 遠く離れたカンボジアとケニアで同一の生物の姿が古代の人々に目撃されていたとは考えづらい。もしかすると、かつては同一のUMAがカンボジアにも生息していたのかもしれない。

 

■関連動画■

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【89】「テキサス・サンドドラゴン」は巨大化したガラガラヘビ?!

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神話の蛇のイラスト

 未確認生物の中には既知の生物に非常によく似た、しかし、はるかに巨大な姿を持つ生物が多数存在する。特に、この連載でも紹介してきた南アフリカ共和国の「インカニヤンバ」やノルウェーの「セルマ」など、ヘビに似た姿のUMAは多い。そのいずれもが水中に生息していると考えられている。そして、実際、目撃証言があるのも水辺であり、水中から体の一部を出しているところを目撃されているのがほとんどである。

 今回紹介する未確認生物「テキサス・サンドドラゴン」も巨大なヘビ型UMAであるが、陸生であり、他と一線を画す身体的特徴を持っているのだ。

 2003年12月ごろのこと、ある人物が米国・テキサス州オースティンの近くを車で移動していた際、奇妙な生物を目撃した。それは異様に長く太い体を持ったヘビのような姿をしており、目撃者の視界の右端から左端へと、シャクトリムシのように体をくねらせて横切っていったという。

 この謎のヘビについて、目撃者は20世紀初頭から今日までテキサスの農村部に現れ、人々を悩ませてきた「20フィート(約6メートル)のガラガラヘビ」ではないかと考え、英語圏のオカルトマニアなら誰でも読んでいるサイト「コースト・トゥ・コースト」に自身の体験談として投稿したのである。

 なお、記事にはテキサス・サンドドラゴンのものとおぼしき写真も掲載されている。ここから判断すると、やはりサンドドラゴンは非常に長い体を持っていることが分かる。しかし、よく見ると、顔の部分に「角」のような突起が生えているようにも見える。

 そして何より特徴的なのは、その動きだろう。

 普通、ヘビは体の構造上、縦に体をくねらせることはできない。では、この生き物は何なのだろうか? この投稿写真についてはフェイク説も浮上しているが、現地ではここ最近テキサス・サンドドラゴンの目撃談が増えているという。テキサス・サンドドラゴンは巨体を維持するためか、非常に大食漢であり、シカやブタを餌にしていると推測されている。

 正体については、大きく成長したガラガラヘビの個体を誤認したものであるとする説もあるが、もし写真の通りの姿をしているとすると、頭にある「角」の存在が気になる。世界には頭に2本の角を持つツノヨコバイクサリヘビも存在するが、こちらは北アフリカや中東に生息している種類のため、遠く離れたアメリカにいるとは考えられない。

 果たして、このテキサス・サンドドラゴンの正体は何なのだろうか。北米大陸に古くから定住していたネーティブアメリカンたちはヘビを神聖な獣とみなし、多くの部族が崇敬していたという。

 もしかすると、彼らはサンドドラゴンを知っており、よく似た姿のヘビもまた信仰の対象となっていたのかもしれない。

 

■関連動画■Speckled Rattlesnake (シモフリガラガラヘビ) Crotalus mitchellii

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【90】ベネズエラのジャングルに潜む凶悪な類人猿!?「モノス」

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 今回紹介する未確認生物はUMAファンなら一度は目にしたことがあるだろう。有名な捕獲写真が撮影されている獣人型未確認生物「モノス」である。

 1929年、スイスの地理学者フランソワ・ド・ロワを中心とした探検隊が油田開発の調査のためにベネズエラとコロンビアの国境地帯付近を訪れた際、現地を流れるタラ川付近で奇妙な2体の類人猿に襲われたという。

 体長は1・5メートルほど、全身は黒褐色の毛で覆われており、彼らに向かって大きく咆哮して威嚇してきた。さらにこの類人猿たちは手にした木の棒を振り上げ、また糞を投げつけるなど非常に攻撃的な様子だったため、身の危険を感じた探検隊は銃で対抗、うち一体を射殺した。もう一体はジャングルの奥へと逃げ去った。

 射殺された類人猿は解体されて食料になったが、その前に姿が分かるように、石油の箱に座らせて記録写真が撮られた。画像がその時撮影された写真である。

 大きな目と体に比べて長い腕、大きな手が特徴的だ。なお、性別はメスで尻尾がないという身体的特徴があった。

 ド・ロワは証拠として類人猿の頭骨を保管していたそうだが、現地で壊れたので捨ててしまったという。

 ド・ロワが類人猿に遭遇してから9年後、知人の人類学者ジョージ・モンタンドンがこの類人猿を新種であるとして「アメラントロポイデス・ロイシ」の学名で発表し、注目を集めることになった。

 さて、この類人猿の正体であるが、身体的特徴から現在では現地に生息するクモザル説が濃厚である。またクモザルは長い尻尾を持っているが、写真は真正面から撮影されたもの一枚だけであるので、本当に尾がなかったのかの判別はつけようがない。

 だが一方で、彼らは本当に未知の類人猿と遭遇していたのではないかとする説もある。1954年、同地を訪れた英国人ハンターが2頭の大型の猿と遭遇。つかみかかられたが、手元にあった大きな石で追い払うことに成功したという。

 また、2011年8月16日放送のフジテレビ「中居正広の世界はスゲェ〜ココまで調べましたSP」も、もしかしたらモノスではないかと思われる生物を撮影している。番組では通常のクモザルよりも後ろ足に特徴があるとしていたが、筆者はクモザルの大きい個体をモノスと強引に呼んでいる可能性が高いとみている。

 ともあれ、まだ未確認の生物が南米のジャングルに生息している可能性は捨てきれない。もしかすると近い将来、モノスは新種の生物として発見される日がやってくるのかもしれない。

 

■関連動画■ 【都市伝説】 巨大猿型獣人 『モノス』

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【91】ブロンド頭のサスカッチ「オールド・イエロー・トップ」

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左は旅行者が撮影したオールドイエロートップ。右はイラスト

 米国とカナダの2国間にまたがって広がるロッキー山脈一帯では、古くから毛むくじゃらの大型獣人が目撃されている。体が非常に大きく、地に残された足形が非常に大きいことから「ビッグフット」、または先住民たちに呼ばれていた“人に似た動物”という意味を持つ「サスカッチ」という名で呼ばれている。UMA好きでなくとも、一度は耳にしたことがあるだろう。

 今回紹介するUMAは、そんなビッグフットの亜種ではないかとも考えられている、一風変わったUMAの「オールド・イエロー・トップ」だ。

 オールド・イエロー・トップはカナダのオンタリオ州で長期間にわたって目撃されている。外見はビッグフットのように毛むくじゃらの巨大な獣人という姿であり、身長も7フィート(約2・1メートル)はあるという。何より特徴的なのはその頭部で、なんと目の覚めるような鮮やかな黄色をしているのだ。

 このオールド・イエロー・トップは1906年に初めて目撃されてから、1923年7月、1947年4月と目撃談が相次ぎ、1970年8月4日にはアモス・ラトリエリ、ラリー・コーマックら数人の人物によって同時に目撃されるという報告があった。しかし、この目撃証言を最後にオールド・イエロー・トップの目撃証言は途絶えている。

 一部の研究者の間では、オールド・イエロー・トップはビッグフットのアルビノのような色素異常個体ではないかとする見方もあるが、色素異常個体は自然界では弱い個体が多く、あまり長生きできないケースが大半である。

 しかし、このオールド・イエロー・トップの目撃はかなり長い期間にわたっているので、同一個体だとするならばかなり長寿だったか、ないしは複数個体が存在したと考えるほうが適切ではないだろうか。

 大型の類人猿といえばゴリラであるが、ゴリラの成熟した雄の個体は背中の毛が白くなりシルバーバックと呼ばれるようになる。もしかすると、ビッグフットも年齢を重ね、成熟するとオールド・イエロー・トップへと姿を変えるのかもしれない。

 

■関連動画■Old Yellow Top Sasquatch

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【92】正体はサル?それとも妖怪?「東京駅八重洲口の屋根裏ザル」

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ニホンザル

 未確認生物といえば、基本は山や森の奥深くや湖の底、大海原など、人間がおいそれと手を出せないような場所に生息しているのがほとんどだ。しかし、今回紹介するUMAは都会のど真ん中で目撃された非常に珍しいケースである。

 現場はなんと日本、それも1日40万人以上(当時)が利用する東京の玄関口、東京駅で目撃されたのである。

 1975年2月10日のこと、東京駅の八重洲北口付近の地下道を歩いていた大学生の目の前に、急に天井から2枚の板が落ちてきた。もし激突していたならば大ケガはまぬかれない。驚いた大学生が慌てて落ちてきた先を見上げると、天井のぽっかり開いた屋根裏の黒い空間に、真っ黒い小動物が3匹うごめいているのが見えたのである。大きさは約1メートルほどの小動物でサルに似ており、天井裏にある梁ないしは配管のような物にぶら下がっていたように見えたという。仮に「東京駅八重洲口の屋根裏ザル」とでも名づけておこうか。

森狙仙「梅花猿猴図」

 1975年当時、現場付近にあったコーヒーショップの店長は2か月ぐらい前から奇妙な動物の声がしたと証言しており、東京駅サイドも天井裏にすまう怪生物の解明に乗り出した。

 その結果、天井板の落下は配管工の作業員が屋根裏での作業中に誤って落下させてしまったものであり、大学生が見た動物に似た何かは、天井裏に引っかかっていたゴミだったという結論が出された。

 しかし、ただのゴミが生き物のように見えるだろうか。動いていたことから、配管工をサルと誤認したという説もあるが、人間とサルでは大きさがかなり違うため、それも考えづらい。

 現代でもたまに、都市部に野生動物が逃げてきてしまって大捕物となるニュースが報道されるが、もしかしたらこの生物も山から駅の屋根裏に入り込んでしまった野生のサルなのかもしれない。

 またはペットとして飼われていたサルが駅の屋根裏にすみ着いた可能性もある。

 一方で、昔から日本人は暗闇にひそかにすむ小さな存在を妖怪として認識していた。たとえば、家をきしませる「家鳴(やなり)」や黒い毛むくじゃらの「毛羽毛現(けうけげん)」などだ。

 もしかしたら、大学生が目撃したのは人知れず、地下街の屋根裏に隠れ住んでいた妖怪の姿だったのかもしれない。

 

■関連動画■東京駅八重洲中央口からタリーズ八重洲地下街店への道のり

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【93】ネーティブアメリカンに伝わる怪物「チャンプ」は実在する!?

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チャンプ

 米ニューヨーク州とバーモント州、カナダのケベック州にまたがるシャンプレーン湖には、昔から奇妙な怪物が出現するという伝説がある。現地のネーティブアメリカンであるイロクォイ族によれば、湖に“角を持つヘビ”がすんでおり、そばを通る人に襲いかかってくるという。

 そのUMAは「チャンプ」と呼ばれている。

 シャンプレーン湖は1609年にフランス人探検家のサミュエル・ド・シャンプランによって発見されたが、この時、彼も伝説の怪物らしき生物を目撃していたという記録が残っている。つまり、少なくとも数百年にわたって目撃されているUMAなのだ。

 有名なものが1977年7月にマーシー夫妻によって撮影されたカラー写真だ。湖面から鎌首をもたげる何らかの生物の姿が写っているものだが、この写真は当時でも信ぴょう性が疑われた。しかし、アリゾナ大学光学センターによる鑑定の結果、合成などではなく何らかの物体をとらえたものであるという結果が判明している。

 近年でもたびたび目撃されており、2006年には釣り人が偶然チャンプの撮影に成功。ABCニュースで公開されて全米の注目を集めた。

 また、2009年にはエリック・オルセン氏が手にしていた携帯電話での撮影に成功、ユーチューブに公開されて話題となった。
 なお、この動画が撮影された翌月にもチャンプらしき生物が目撃されている。

 目撃証言や記録によれば、チャンプはおよそ5メートルから15メートル、長いものでは24メートルもの体長があり、細長い2メートルほどの首の先にヒゲのある馬に似た顔があるといわれている。

ネッシー

 1977年に撮影された写真のインパクトが非常に大きいため、ネッシーのように首長竜の生き残りではないかと考えられている。それ以外にも非常に大きなチョウザメであるという説や、絶滅した古代のクジラではないかとする説も存在する。

 しかし、シャンプレーン湖は最大水深122メートル、平均水深がなんと19・5メートルと、広さの割に極めて浅い湖である。あまり大きな生物が人知れず生息しているということは考えづらい。

 それでも近年に至るまで、チャンプの目撃証言や動画が撮影されているということは、やはり何かしらの生物が昔から生息してきているという事なのだろう。

 もしかすると近い将来、チャンプの本当の姿がとらえられる日が来るのかもしれない。

 

■関連動画■Lake Champlain Monster – A Plesiosaur?

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【94】150回以上も目撃された怪生物「キャディ」

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撮影されたキャディ

 この連載では、これまでにも実在の可能性が高いUMAを紹介してきたが、今回は現在までも目撃例が150を超す、実在の可能性が非常に高いと言われているUMAだ。その名も「キャドボロサウルス」、別名「キャディ」だ。

 キャディはカナダのバンクーバー島沖に生息していると見られ、全長5メートルから20メートルのヘビに似た体をしていると言われている。いわゆる「シーサーペント」に近いが、馬に似た頭部、細長い胴体、背中にはヒレないしはコブのようなコイル状の突起があるとされている。

 特筆すべきは目撃証言の多さで、しかも物証まで報告されている点だろう。1968年には、なんと地元の漁師がキャディの幼生らしき生物の捕獲に成功したという報告がなされている。漁師たちは生物のスケッチを残した。捕獲したものの、かわいそうになって後に海に帰してやったそうだ。

撮影されたキャディ

 1947年には、キャディらしき怪生物の死骸が発見され、話題になった。一つは顔のアップ、もう一つ長い全身を横から撮影した写真が現在も残されている。顔のアップの写真を見ると、すでに腐敗がかなり進行しており、骨が露出している部分が多数あることが分かる。しかし、確かにその生物の顔は目撃証言にある通り、長めの馬面である。横からとらえた写真では、よりキャディの馬に似た顔と長い体が分かる。残念ながら、このキャディの死体は研究のためシカゴの博物館へ空輸される途中で行方不明となってしまっており、正体が何だったのかは不明のままとなっている。

 なお、キャディの目撃証言は現在でも報告されている。1984年に目撃されたキャディは目撃者のスケッチによればシカに似た頭部をしていた。

 また、2009年にはキャディのものではないかとされる生物の姿が動画で撮影されている。

 100年以上もの長きにわたって目撃され続けているキャディは、体を上下にくねらせて泳ぐという海生哺乳類の特徴を持っていることから、古代の海生哺乳類の生き残りか、新種ではないかとする研究者もいる。

 キャディがその姿を我々の前に見せてくれる日も、そう遠くないのかもしれない。

 

■関連動画■2009 Cadborosaurus Video (filmed by Kelly Nash) – Enhanced and Stabilized

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【95】雷をまとう偉大な精霊「サンダーバード」は実在した!?

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アルゲンタビスの復元模型

 ネーティブアメリカンの神話には、雷を自在に操る偉大な鳥の姿の精霊「サンダーバード」が登場する。姿は部族によってさまざまで、ワシやツル、中にはクチバシとカギヅメだけの存在とする部族もいる。いずれの部族であっても非常に大きな鳥の姿をしている点は共通している。

 時に人間や家畜を襲うどう猛な面を見せたりもするが、人語を解し、人々を助け、恩恵を与えることもある神に近い存在であるとされ、崇敬の対象になっているという。

 巨大鳥の伝説は東洋の鳳凰やアラビアンナイトのロック鳥しかり、世界各国で見られるものだ。

 だが、この伝説上の生物が近年でも目撃されているとしたら、どうだろう。

 1960〜70年代にかけて、ワシントン州やユタ州など複数の州で小型の飛行機ほどもある巨大な鳥の目撃証言が何件も寄せられた。

 そして1977年、イリノイ州で裏庭で遊んでいた3人の子供のうち、1人が巨大な鳥に肩をつかまれ、さらわれそうになるという事件が起きた。子供が抵抗したことと、そばにいた母親の悲鳴に驚いたのか、怪鳥はつかんでいたツメを離して逃げ去ったという。

 ちなみに被害に遭った子供は10歳。現在、生息されているコンドルであっても、翼の大きさや筋力を考えると到底子供をさらってしまえるとは考えられない。やはり、この怪鳥は伝説のサンダーバードだったのだろうか?

 また2002年にはアラスカ州南西部で飛行するサンダーバードらしき巨大な怪鳥の姿が目撃されている。この鳥は目撃者の証言によれば、小型の飛行機ほどもあったという。

 このように、北米大陸で現在も目撃されているサンダーバードの正体は一体何なのだろうか。

 大半の目撃証言は現在、北米大陸に生息しているカリフォルニアコンドルやオオワシなどを誤認した可能性が高いとみられている。

 また、かつて地球上に生息していた翌朝8メートルにも及ぶ巨大コンドル、アルゲンタビスの生き残りではないかとする説もある。

 しかし、現存種にせよ、絶滅種にせよ、コンドルは腐肉食であり、あまり生きた生物を襲うことはない。

 また、鳥類が大型化すると自重を支えながら飛行する必要が生じるため、大きな子供をさらって飛ぶことは不可能だとされている。

 ここに一枚の奇妙な写真がある。1890年に撮影、新聞に掲載されたサンダーバードの写真とされるものだ。このサンダーバードは後ろにいる討伐隊によって射殺された個体だというが、尖ったクチバシに羽毛のない体、どうみても中生代に生息していた翼竜にしか見えないものである。

 もしかすると、サンダーバードの正体は古代の翼竜だったのだろうか?

 もちろん、この写真は巨大な模型を使ったフェイクであるという説がある。しかし、現代社会の空高くを、絶滅したはずの巨大生物が悠然と飛行しているというのは、なかなかロマンのある光景ではないだろうか。

 

■関連動画■UMAサンダーバード

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【96】少女たちの前に現れた半人半鳥「オウルマン」

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 これまでこの連載ではさまざまな未確認生物を紹介してきた。いずれも見え方や目撃のされ方が千差万別、時には非常に多くの人物に目撃されたケースもあるが、今回は目撃した人物が“すべて少女だった”という不思議な共通点があるものだ。

 1976年4月17日、英国・コーンウォール州モウマン村で12歳のジェーン・メリングと9歳ビッキー・メリングの姉妹が村の教会の上空を飛ぶ謎の生物を目撃。はじめは大きな鳥かとも思われたそれは、まるで腕の部分が大きな翼になった人間らしき姿をしていることが分かった。この半人半鳥ともいえる怪人はフクロウに似た見た目から「オウルマン」と名付けられた。

 この目撃証言を皮切りに、およそ2年の間、オウルマンはモウマン村周辺でたびたび目撃されるようになる。

 同年7月3日には森でキャンプをしていたサリー・チャプマンとバーバラ・ペリーという2人の少女が同時に目撃。背後から奇妙な音が聞こえたので振り返ると、4月に目撃されたものと非常によく似た怪物が飛び去っていくところだったという。

 いずれのケースでも彼女たちは非常に正確な目撃証言とスケッチを作成しており、それによるとオウルマンは体長2メートルほど、体は人間に似ているが足には黒く大きなカギヅメがあり、顔はフクロウに似て、とがった耳を持ち、赤く光る大きな目に黒いくちばしがあった。また、羽根の色は灰色だったという。

 オウルマンは1978年8月に16歳の少女に目撃されたのを最後にふっつりと姿を消してしまっている。

 果たして、オウルマンの正体は何だったのだろうか。

 証言に共通する外見から、大型のワシミミズクを誤認したのではないかとする説が存在する。確かに、とがってピンと立った耳はフクロウというよりもミミズクの特徴にあたる。しかし、ワシミミズクは大きくても70センチ程度、翼を広げても1〜1・5メートル程度なので大きな人間と見間違えるのは難しいと思われる。

 少女たちがオウルマンを目撃したコーンウォール地方は昔から妖精の伝説が多く残る地方である点も興味深い。現場の近くにはケルトの聖地でもあるセント・マイケルズ・マウントという場所もあることから、もしかすると彼女たちは本当に神話や伝説上の生物を見ていたのかもしれない。

 さて、海を越えた米国にはオウルマンに酷似した外見のUMAが存在する。その名は「モスマン」。ちょうどオウルマンの事件が起きた10年ほど前にウェストバージニア州ポイントプレザントに現れ、住民たちを恐怖に陥れた。このモスマンも身長2メートル、全身毛むくじゃらで大きな翼と赤く光る目を持っており、シルエットもよく似ている。モスマンの場合は目撃が夜から深夜に集中していたため、詳細な姿が判明していない。

 もしかすると、米国のモスマンが大西洋を越えて出現したものが英国のオウルマンだったのかもしれない。

■関連動画■OwlMan and Mothman

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【97】パプアニューギニアで神聖視されている「ミゴー」の正体はモササウルス!?

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モササウルス

 筆者はかつて当連載でパプアニューギニアに生息するという未確認生物「ローペン」を紹介した。現地の人々に「悪魔の鳥」とも呼ばれているローペンは体に鱗(うろこ)があって、翼にカギヅメがあり、そのツメを使って木にとまるなどの特徴から、正体はジュラ紀や白亜紀に生息していた翼竜ではないか?と考えられている。

 実はパプアニューギニアには他にも、まるで恐竜の生き残りとも言える姿をした未確認生物が多数報告されている。

 今回は中でも昔から現地の人々に目撃されてきたUMA「ミゴー」を紹介しよう。

 ミゴーはパプアニューギニアはニューブリテン島のダカタウア湖に生息しており、体長は5〜10メートル程度。長い首にはウマのようなたてがみがあり、ワニに似た尾と鋭い歯を持っているとされる。非常に獰猛(どうもう)な性格だとされ、現地の人々は非常に恐れていたという。

 なお、ミゴーは現地の言語の一つであるトク・ピシンでは「マサライ」と呼ばれている。パプアニューギニアには同じ「マサライ」という名の精霊の伝説が残っており、部族によってはミゴーはマサライと同一視され、神聖視されてもいるとみられている。

 このマサライは模様のあるヘビないしは双頭のヘビの姿をしていると言われ、狩猟神でもあるが自分の領域を侵したものには容赦ない災厄をもたらすとして恐れられている。一見、ミゴーとマサライでは姿がかけ離れているように思えるが、長い首からヘビを連想したのかも知れない。

 さて、ミゴーは意外に海外よりも日本で有名なUMAであり、1970年代から調査が行われ、1994年にはTBSが、2008年には日本テレビが、それぞれミゴーらしき謎の影を捉えている。しかし、いずれも遠くに浮かんだワニや流木などを捉えたものではないかと考えられている。

 現地の人々の伝説も含めれば、ゆうに数百年は目撃されているUMAミゴーの正体には諸説ある。有名なものは絶滅した古代の巨大海生爬虫類モササウルスではないかとするものだ。原住民らのワニに似ているという目撃証言などから考えられたものだが、モササウルスにたてがみは存在しないとされているし、首が長いという目撃証言とは合致しない。

モササウルス頭骨

 そこで出てきたのが、絶滅した大型のワニであるデイノスクスが正体ではないかとする説だ。確かにワニであれば、現在も生息しているため、古代種であっても生き残れるかもしれない。

 しかし、デイノスクスは現在の北米大陸に生息していたと考えられており、またニューギニアでは化石が発掘されていないので、これも仮説の域を出ない。

 そこで一番有力視されているのが、普通のイリエワニの誤認説だ。前述で現地の精霊マサライを紹介したが、実は現地の人々はイリエワニのことも同じく「マサライ」と呼んでいるのだ。それでなくとも、水辺にすむ凶暴な爬虫類、ワニやヘビが神格化されることは珍しいことではない。ダカタウア湖に生息する凶暴なイリエワニもまた、神格化されるうちに謎の生物ミゴーとしての新たな姿を獲得したのかもしれない。

 

■関連動画■【UMA】 ミゴー

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【98】ネッシーのそっくりさん?それとも同一個体?「モラーグ」

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プレシオサウルス

 未確認生物の代表格といえば、やはり英国・スコットランドのネス湖にすむといわれている「ネッシー」だろう。目撃証言が出るたびに世界を騒がせ、世界各地で「我が国のネッシー」ともいえる謎の大型水生生物が次々と発見されたり、謎の生物の伝説が再注目されたりした。昨今のご当地ゆるキャラブームのような具合と言えばいいだろうか。

 さて、スコットランドにはネッシーと同じく怪物がすまうという伝説で有名な湖がもう一つあった。ネス湖から60キロほど離れたモラー湖には「モラーグ」という名前の巨大な怪物がすんでいると考えられていたのだ。なお、モラーグという名前はゲール語で湖の精霊を指す「ヴォラッグ(Mhorag)」から来ている。

 モラーグの目撃証言は古くは19世紀にさかのぼるが、1930年代には陸に上がった姿が何度も目撃され、話題になった。この時、小学生が湖に飛び込むモラーグらしき生物の姿を目撃しているが、ゾウのように巨大で水しぶきを上げながら湖に飛び込んでいったとされている。

 また、69年には2人の釣り人の乗った船にモラーグが体当たり(衝突しただけかもしれないが)し、湖面に顔を出したモラーグに襲われかけるという事態も起きている。この時、モラーグは1人が振り回したオールにかみついてきたりしたので、もう1人がショットガンを撃って撃退に成功、モラーグは水中へと姿を消したという。この事件は英国の公共放送BBCで大きく報道され注目された。

 77年と83年にはそれぞれ目撃者による写真が撮影され、最近の例では2013年にも湖の展望台から、湖面に姿を見せたモラーグが撮影されている。

ネス湖とモラー湖

 モラー湖の周辺は交通の便が悪く、ネス湖に比べるとはるかに訪れる人が少ない。しかし近年に至るまで多数の目撃証言が寄せられているので、モラーグは実在の可能性が高いのではないかと考えられている。

 そんなモラーグの姿は体長12〜20メートル、ヘビのような長い首とコブのある背中、顔は馬に似ていて頭には2本の角のような突起があるとされており、正体は外見的特徴からプレシオサウルスなど古代の首長竜ではないかという説が一番強い。

 一方でネス湖のネッシーも10メートルを超す巨体に長い首、頭には2本の角らしき小さな突起があり、古代の首長竜に似た姿をしているといわれている…そう、モラーグはネッシーに姿が酷似しているのだ。

 前述の通り、ネス湖とモラー湖は60キロ程度しか離れておらず、またネス湖の水深が非常に深いため、地下でモラー湖とつながっているのではないかとする説があるのだ。そうすると、モラーグの正体は湖を越えてやってきたネッシーそのものということになる。

 さて、モラーグの正体はそっくりさんなのかネッシー本人なのか。真実はいまだ湖の中で息を潜めている。

 

■関連動画■River Morar feeding into Loch Morar

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【99】シベリアで今も生きている!?「マンモス」

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ケナガマンモス(復元図)

 未確認生物=UMAというと、既存の生物とはかけ離れた外見や特徴を持ち、時には人間に対して危害を加えるような凶暴なものもいる…というイメージを抱く人が多いかもしれない。

 しかし一見、普通ながら新種の可能性がある生物も、種としての生息が確認されていないという点で未確認生物に当たる。そして、過去に絶滅したと考えられていた生物が現代にも生き残っていたケースもある。たとえば、シーラカンスなどは絶滅していたはずの古代魚が生き残っていたとして世界に衝撃を与えた。他にも海には深海など古代から環境が変わっていない場所も多いとみられるので絶滅種が生き残っている可能性もある。

 では、陸上ではどうだろうか。世界各地で恐竜に似た姿の未確認生物の目撃例が報告されているが、本当に生息できるものかについては、やはり疑問符のほうが大きいのが現実だ。しかし、なかには生息の可能性が高いとされている生物も存在する。シベリア奥地に生き残っているのではないかと考えられている古代の哺乳類「マンモス」だ。

 マンモスは約500万〜400万年前から氷河期の地球を闊歩していたゾウの一種である。なお、よく普通のゾウより巨大化して描かれることが多いが、サイズは普通のゾウと同じぐらいだったりする。恐らく、体に比べて不釣り合いに大きく立派な牙を持っていることから、普通のゾウに比べて体も大きいと連想されてしまうからだろう。

 生物学上は、マンモスは氷河期末期の気候変動により、主食となっていた植物の植生が変化してしまい、餌を得られなくなったために衰退。また同時に人間に狩られるようになってしまったため、絶滅したとみられている。

ケナガマンモス(復元模型)

 しかし、そのマンモスが今もロシアに広がるシベリアの大地で生き残っているという伝説がまことしやかにささやかれているのだ。

 古くは1580年に毛の長いゾウの目撃証言が、1889年にはアラスカで体長9メートルものゾウが撃ち殺されたという話が残っている。いずれも極寒の地で、動物園などから逃げ出したゾウが生きているとは考えられないため、やはりマンモスだったのではないかと考えられている。

 また、1943年に赤軍の捕虜になっていたドイツ軍カメラマンがシベリアへ移送中に撮影したものとされる動画が近年インターネットに公開され、話題となった。

 2012年には、シベリアのチュコト自治区で撮影されたものというマンモスのカラー映像がネットにアップされ、話題を呼んだ。しかし、こちらの動画については何者かがネットにアップされていた登山家のトレッキング時の動画に手を加えたフェイクであるとの結論が下っている。

 ちなみに現在、凍土から発見された氷漬けのマンモスの死骸から抽出したDNAを用い、クローン技術によってマンモスを復活させられないかとする研究プロジェクトが発足している。

 もし、今でもシベリアの大地にマンモスが生き残っていたとしたら、いずれ我々は現代の技術でよみがえったマンモスと、古代から生き続けていたマンモスの対面を見ることになるのかもしれない。

 

■関連動画■wooly

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